WBSS優勝候補の一角と見られたロドリゲス大苦戦 尚弥Vの声さらに高まる

 「ボクシング・WBSS1回戦、IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(20日、オーランド)

 高額賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」バンタム級1回戦の第3試合が20日(日本時間21日)、米国・オーランドのCFEアリーナで行われ、IBF世界同級王者のエマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=が2-1(115-113×2、113-115)の判定で、指名挑戦者で同級3位のジェイソン・モロニー(27)=オーストラリア=を退け、初防衛に成功。来春にも予定される準決勝でWBA世界同級王者・井上尚弥(25)=大橋=と対戦することが決まった。

 フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)との初戦を衝撃の70秒KO勝ちで圧勝した井上が本命視されるWBSSバンタム級で、対抗馬と見なされていたのがロドリゲスだった。

 今年5月、空位の王座をポール・バトラー(英国)と敵地で争い、王座に就いた。体重超過した相手にシャープなジャブでコントロール。2人のジャッジがフルマークをつける完勝だった。

 しかしこの日はジャブを起点とした柔らかい動きこそ健在だったが、積極的にアタックするモロニーに苦戦。終盤はボディー攻撃に動きが止まり、“弱点”も露呈した。結局、2-1の僅差判定勝ちで辛くも勝ち上がった。

 試合後、リングに上がった井上に「今日の勝利おめでとう」と祝福を受けた。そして握手に続いてフェイスオフ。強気を貫いたが、試合を終えて井上有利の声はさらに高まることになった。

 準決勝のもう1試合は、WBO世界同級王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)と、11月3日にグラスゴーで開催するライアン・バーネット(英国)とノニト・ドネア(フィリピン)の勝者が対戦する。

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