井上、強すぎる悩み? ラフファイトなどはバンタム級で「未知数なところある」

 試合後、今後について語る井上尚弥=(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・WBSS1回戦、WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(7日、横浜アリーナ)

 王者・井上尚弥(25)=大橋=が階級最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の1回戦に臨み、同級4位で元同級スーパー王者のフアンカルロス・パヤノ(34)=ドミニカ共和国=に初回1分10秒KO勝ちした。

 お互い様子見をし、いよいよ本格的に打ち合うか、と思わせるまもなく、井上の必殺ワンツーが決まっていた。左ジャブでパヤノの右の内側からすり抜け動きを止めると、瞬く間に右ストレートが着弾。パヤノはなすすべ無くリングに崩れ落ちた。

 マクドネルとの前戦は1回1分52秒でケリをつけた。井上はバンタム級に階級を上げてから182秒しか試合をしていない。井上はパンチの威力の面では「これだけ2試合続けて倒せているというのは、パンチ力とキレというものはバンタム級ではフィットしていると思っています」と手応えをつかんでいる様子だった。

 「今回試したかったラフファイトだったり、もみ合いだったり、そういう面では未知数なところもあるので」と“強すぎる”がゆえの悩みも口にしていたが、その面にしても「そういう場面をつくらなければ、つくらない方が、今日みたいな試合の方が当然いいんですけど、そういうのは練習でどんどん課題をクリアしていければ問題ないと思います」と前向きにとらえていた。

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