拳四朗にTKO負けのメリンド、途中採点不満の陣営制して「戦えて良かった」

 7回、TKOで防衛に成功し、メリンドと拳を合わせる拳四朗(右)=撮影・出月俊成
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 「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(7日、横浜アリーナ)

 王者・拳四朗(26)=BMB=が7回TKOで、同級5位で元IBF世界同級王者のミラン・メリンド(30)=フィリピン=に勝利。4度目の防衛に成功した。敗れたメリンドは、陣営が試合を止めたタイミングなどについて不満を訴えるのを制して「日本はオーディエンスもみんなフェアに見てくれる。戦えて良かった」とさわやかに試合を振り返った。

 試合は1回から拳四朗が強く、速いジャブでペースを握った。ジャッジペーパーでは1回が拳四朗優位の10-9が2人、2回がメリンド優位の10-9が2人だったが、以後、7回にメリンドの左目上部の出血により試合が止められるまで、採点がつけられた6回まで拳四朗を全員優位とする10-9をつけた。

 控室ではメリンドはサバサバと試合を振り返った。「拳四朗が左ジャブが強くて、それにやられた。6回にカットされたのは右の親指が当たった。視界が悪くなってしまった。左ジャブが彼を世界チャンピオンにしたと思うし、僕を倒したと思う」と王者を評価した。

 「カウンターを打つチャンスがあった。まだまだ戦えた。それでも止められてしまったのは残念だ」と試合を止められてしまったことには納得がいかない様子で、陣営も、拳四朗が用いたバンテージや、試合を止めたタイミングについて「アンフェアだ」と不満を口にし始めた。

 しかし、これを見たメリンドは陣営を制して「日本はオーディエンス(観衆)もみんなフェアに見てくれる。戦えて良かった」とさわやかにまとめ、報道陣とも握手をする一幕もあった。

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