木村翔 6回KOでV2!中国で日本人王者初の防衛「誇りに思う」

 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(27日、青島)

 ボクシングのWBO世界フライ級王者・木村翔(29)=青木=が同級3位フローイラン・サルダール(フィリピン)を6回KOで下し、2度目の防衛に成功した。日本選手が中国で防衛を果たすのは初めて。昨年7月に鄒市明(中国)を破り、日本選手として36年ぶりに敵地で王座を獲得した思い出の地で、再び快挙を成し遂げた。

 大金星から1年、木村が成長を示した。「やってきたキャリアを出せれば勝てると思っていた。日本人王者として中国の地で初めて防衛できたことを誇りに思う」。海外で王座奪取と防衛に成功し、歴史に名を刻んだ。

 立ち上がりは劣勢だったが、相打ち覚悟で拳を振るい続け、サルダールを後退させた。5回に左ボディーで初ダウンを奪うと、6回に再び左ボディーをねじ込み、挑戦者に10カウントを聞かせた。

 17年7月に中国のスター、鄒市明を11回TKOで破った。下馬評を覆し、「人生が百八十度変わった」。アマチュアで実績はなく、プロデビュー戦は1回KO負け。自らを「雑草」と表現する男は猛練習で心身のタフさを磨き、成長を遂げた。不利とされる海外で強さを出し、世界戦3試合はすべてKO勝利だ。

 試合後の控室では世界3階級制覇を狙うWBO同級1位の田中恒成(畑中)と握手。次戦は田中ら、さらなる強敵も視野に入る。「まだ強くなれるし有名になりたい」。雑草王者の進撃は続く。

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