「ボクシング・ＷＢＡ世界バンタム級タイトルマッチ」（２５日、大田区総合体育館）

　調印式が２３日、都内で行われた。３階級制覇をかけて王者ジェイミー・マクドネル（３２）＝英国＝に挑む井上尚弥（２５）＝大橋＝は試合が全米、全英に生中継されることが決まり、今後のビッグマッチにつなげる完勝を誓った。また、大橋ジムの大橋秀行会長（５３）はこの試合の勝者が、今秋開幕が予定される高額賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」に出場することを明言した。

　“モンスター”井上が気持ちを高ぶらせた。日本の軽量級では異例と言える全米、全英に生中継される一戦。「すごく盛り上がっている試合だと実感しています。この先、ビッグマッチにつながる試合なので、ハッキリとした形で勝利したい」と世界に完勝を見せつけることを誓った。

　１階級上げたことで「減量も楽になり、コンディションよく仕上がりました」と順調をアピール。王者を「過去最強の相手」と評したが、「全空間を支配して、本来の自分のボクシングをするだけ」と自信を示した。

　この日の会見では、世界的な関心の高さを物語るように外国の記者が次々と質問。大橋会長も「すごいね。こういう経験も初めて」と驚いた。

　さらに、大橋会長は「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ（ＷＢＳＳ）、言わばボクシングのワールドカップの切符をかけた大きな戦い」と、井上が勝てばＷＢＳＳに出場することを明言。世界にインパクトを与える戦いができるか。