“11秒KO男”テテがWBOバンタム級王座V2 42歳・ナルバエスに完封勝ち

 「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(21日、ベルファスト)

 ダブル世界戦が21日(日本時間22日)、英国北アイルランド・ベルファストのSSEアリーナで開催され、WBO世界バンタム級タイトルマッチでは王者のゾラニ・テテ(30)=南アフリカ=が、3-0(120-108×3)のフルマークの判定で、元世界2階級王者の同級1位オマール・ナルバエス(42)=アルゼンチン=に完勝し、2度目の防衛に成功した。

 昨年11月の初防衛戦でシボニソ・ゴニャ(ナミビア共和国)を初回わずか11秒という世界戦史上最短タイムで退けたテテが迎えた挑戦者は42歳のベテラン・ナルバエス。2014年12月に井上尚弥(大橋)に4度のダウンを奪われ、2回KOでWBO世界スーパーフライ級王座を失った後も、キャリアに終止符は打たず、挑戦者決定戦を勝ち、3階級制覇のチャンスを手にした。

 試合は身長、リーチで大きく上回るサウスポーのテテが右ジャブを使ってナルバエスの接近を許さない展開となった。無理に倒しにいかないテテに対し、ナルバエスも流れを変えるような攻撃がない。結局「11秒KO」の衝撃とは程遠い、スリリングさに欠けるまま最終回を終えた。

 テテの戦績は30戦27勝(21KO)3敗、ナルバエスは53戦48勝(25KO)3敗2分け。井上が5月25日にWBA世界同級王者のジェイミー・マクドネル(英国)に挑むバンタム級。対抗王者としてのテテの動向も気になるところだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス