元WBC世界王者の山中慎介が正式引退「悔いはない」今後は「何事もチャレンジ」

後輩の村田諒太から花束をもらう山中慎介(右)=東京・九段下のグランドパレスホテル(撮影・三好信也)
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 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者・山中慎介(35)=帝拳=が26日、都内で会見を開き、正式に現役引退を発表した。今後については未定だという。山中は17年8月15日の同王座13度目の防衛戦でルイス・ネリ(23)=メキシコ=に敗れ、18年3月1日の再戦でも敗れた後に引退する意向を示していた。戦績は27勝(19KO)2敗2分。

 清々しい表情で会場に現れ、“神の左”と呼ばれた左拳を突き上げた山中。「15歳からボクシングを始めて20年、本日をもちましてボクサー山中慎介は引退します」と、若干目を潤ませながら明言し、関係者、スポンサー、ファンらに感謝の言葉を述べると、約150人の関係者、報道陣から大きな拍手が送られた。

 「3月1日で最後の試合になりましたけど、本当にこれで終わるのかと思うとさみしい気持ちはあります。でも、本当にここまでやってこれたなと、自分自身に言ってあげたい。悔いはないです」と話す引退の心境。中学の卒業文集に「世界チャンピオンになりたい」と書いた目標を成し遂げたボクシング人生を「世界チャンピオンになれて、12度も防衛できて、目標よりもはるか上の世界に行けたということは満足しています」と振り返った。

 今後については未定で「ゆっくり家族と過ごしながら決めたい」と話したが、「ボクシングでここまで結果を残せましたし、つらい思いも経験してきたつもりなので、今までの経験を生かして何事もチャレンジしていこうと思っています」との考えを示した。

 会見後には帝拳ジムの同僚で南京都高(現京都広学館高)ボクシング部の後輩でもあるWBA世界ミドル級王者の村田諒太から花束を贈られた。

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