「プロレス・ＯＺアカデミー」（１７日、後楽園ホール）

　ＯＺアカデミー無差別級王者の世志琥（２４）＝ＳＥＡｄＬＩＮＮＮＧ＝が、尾崎魔弓（４９）との頂上対決を突破してＶ３防衛。２５分５０秒の死闘をダイビングセントーンで制すると「社長（尾崎）に勝ったんだから、自分の好きなようにさせてもらう」と、ＯＺマットの支配を宣言した。

　セコンド介入＆反則ＯＫの過酷ルールは、尾崎に肩入れするレフェリーのＭＩＯを含めて１対６の戦いを強いられた。首輪チェーン、イスに有刺鉄線ボードも持ち出されたリングは大荒れ。有刺鉄線ボール攻撃でともに流血する狂乱戦となった。

　桜花由美、雪妃魔矢、アレックス・リーにポリスも加わった正危軍をコントロールする尾崎は、赤い毒霧噴射も見せた。しかし世志琥には思わぬ援軍が出現。アジャ・コング、松本浩代、米山香織の３人ガ乱入し、尾崎が三重爆の攻撃にさらされた。アシストを受けた世志琥は頭突き、ラリアートから急降下セントーンを浴びせて勝利をもぎ取った。

　４月１５日の新宿ＦＡＣＥ大会では「流出ベルトを本隊に取り戻す」と、当日がデビュー２３周年記念日となる加藤園子の挑戦が決定した。屈辱を味わった尾崎の逆襲も注目されるが、王者の勢いは止まりそうにない。