長谷川穂積が東京卓球選手権に出場してみた!猛特訓3カ月も小遊三師匠に…

 三遊亭小遊三(右)に完敗し、握手を交わす長谷川穂積氏(撮影・堀内翔)
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 デイリースポーツボクシング評論「拳心論」の元世界3階級制覇王者、長谷川穂積氏(37)の挑戦シリーズ。今回は、卓球の日本三大オープン大会と呼ばれる「東京卓球選手権」に出場した。中学時代から卓球の腕には自信があるチャンプが初めて本格的な大会に臨んだきっかけは、「笑点」でおなじみの落語家・三遊亭小遊三(71)へのリベンジ。“宿敵”との対決に向けて、3カ月の猛特訓を重ねた結果はいかに。

 卓球は僕にとって子供の頃から身近だった。中学は卓球部。地元西脇市の大会で優勝した経験もある。スピード感などボクシングとは似たところも多い。本気で挑戦したいと思っていたところ、テレビ番組で小遊三さんと対決企画があった。ところがあっさり敗戦。師匠は強豪の明大卓球部出身だが、僕の意地をかけてリベンジを目指すことにした。

 出場したのは東京卓球選手権の「ショービズの部」。本格的に競技する著名人ばかりだが目標は優勝だ。3カ月前から週3回、3時間の猛特訓が始まった。コーチは青森山田中で福原愛さんの同級生、団体戦で全国制覇も果たした下之段志保コーチ(29)。練習を始めてみるとセンスをほめてもらう一方で、課題もわかってきた。

 フットワークが重要なのはボクシングも同じだが、卓球台の前では横に動くので足は横に開いて立つ。でも、ボクシングの前後のスタンスがなかなか抜けない。つまり、最短距離でボールに届かないのだ。それでも、厳しい指導で日に日に成長する自分がうれしかった。さらにコーチの恩師でかつての世界選手権覇者、小野誠治さんの臨時指導で直伝「カミソリスマッシュ」もマスターするなど大会へ手応えはつかんだ。

 試合前日の練習には王座戦を終えたばかりの山中慎介君も激励に来てくれて勇気百倍。しかし、予選リーグ1試合目で唯一の不安が的中してしまう。それは緊張感。ボクシングなら最後は「どつきあいや!」と開き直れた。でも、卓球は違う。開き直ってもあの狭い卓球台の中にボールが入らない。コーチの「足を動かして!」の声にも体が反応しないのだ。

 初戦で敗れ、2試合目はいよいよ小遊三さんだ。本命相手に武者震いで挑んだが、老練なテクニックにストレート負け。2連敗で決勝トーナメント進出の目標も断たれた。

 重圧がない予選3試合目で体が動きだしたのは皮肉だった。結局1勝2敗で決勝トーナメントには進めず。あれだけ練習してきたことがまったく出せなかった。負け惜しみじゃなく、フォームは出場者で一番きれいだったと思う。でも、繊細な技術が必要な卓球は緊張感が大きな敵。ボクシングと違って気迫でそれをカバーできない。だからキャリアが必要だし、年配の方が20代にも勝てるのだ。

 試合直後はあまりに悔しくて「向いてない」と“引退”が頭をよぎった。でも、コーチから提案が。ラケットの握りを鉛筆を握るような「ペンホルダー」から、握手するような「シェークハンド」に変えてみてはという。張本選手らと同じ握りは、ラケットの表裏を使えてバリエーションも広がるようだ。

 試合後、山中君に結果を報告したら「自分自身に勝てましたか?」と電話口で笑っていた。今回はボロ負け。やっぱり、不完全燃焼では終われないな。

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