69歳 ザ・グレート・カブキ リングに別れ「これで毒霧を噴かなくていいかな」

 グレート小鹿(右)から花束を贈られるザ・グレート・カブキ
2枚

 「プロレス・ノア」(22日、後楽園ホール)

 年内で完全引退を表明していた“東洋の神秘”ザ・グレート・カブキ(69)が最後の試合を終え、54年のレスラー生活に別れを告げた。

 越中詩郎、斎藤彰俊と平成維震軍トリオを結成し、潮崎豪、井上雅央、かつて指導した小川良成と対戦。得意のアッパーで観衆を沸かせ、最後は井上への毒霧噴射で斎藤の3カウントをアシストし、有終の美を飾った。

 セレモニーではグレート小鹿、藤波辰爾、川田利明らから花束を贈呈され、「54年間応援して下さって、本当にありがとうございます」とあいさつ。最後はおなじみのヌンチャクをリングに置き、毒霧を噴射して、リングに別れを告げた。

 花道を引き揚げると、「これで毒霧を噴かなくていいかな」としみじみ話したカブキ。54年のプロレス人生を「自分の人生そのもの。思い残すことはない」と振り返った。米国遠征中の81年に顔にペイントを施すカブキとなって大ブレークし、83年に凱旋帰国するとブームを巻き起こした。その“カブキ”に対して「生き方を変えてくれました。やってて良かったなと」と感謝。最後は「終わりましたー」と笑顔で両手を上げた。

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