快挙の新IBF世界王者・尾川堅一が凱旋帰国「次もラスベガスがいい」
日本時間10日に米ラスベガスで王座決定戦に判定勝ちし、IBF世界スーパーフェザー級王座を獲得した尾川堅一(帝拳)が12日早朝、羽田着の航空機で帰国した。
到着口に現れた尾川は、腰にIBFの赤いベルトを巻いていた。日本人選手が米国で世界王座を獲得したのは1981年の三原正(三迫)以来、36年ぶりの快挙。両手を広げ“見てくれ!”と言わんばかりのポーズ。尾川らしいパフォーマンスだった。
下馬評では技巧派サウスポーのテビン・ファーマー(米国)が有利だった。だが、攻めの姿勢を貫き2-1の判定で勝利をもぎ取った。「プレッシャーを序盤、中盤からかけて、それが勝利につながったと思う。右を効かせて相手をビビらせたし、そういう意味ではいい試合ができた。倒したかったけど」と、試合を振り返った。
王者として「今は満足感があるけど、満足してはいけない。防衛を重ねて、強い相手とやることが評価につながる。年に3~4試合できる強い体をつくりたい。海外でもやれると思うし、(本田明彦)会長には次もラスベガスがいいです、と言えたくらい腹は決まっている。来年は全戦全勝全KOを狙います」と語った。
くしくも、帰国が米大リーグ、アナハイム・エンゼルスの入団会見を行った大谷翔平と同便だった。報道陣から「大谷のように、全米で注目される選手になれるといい」と水を向けられると「もう注目されてますよ」といいきった。