黒田、TKOで2度目の防衛も…自己採点は「10点満点の4点」
「ボクシング・日本フライ級タイトルマッチ」(10日、後楽園ホール)
黒田雅之(川崎新田)が同級6位の松山真虎=まつやま・まこ=(ワタナベ)を7回2分25秒TKOで下しし、2度目の防衛に成功した。
立ち上がりから互いに譲らぬインファイトとなった。王座初挑戦の松山の闘志をがっちりと受け止め、打ち合いに応じた。有効打に勝る黒田はじわじわと松山のスタミナを奪った。7回終了間際に連打を集めたところで相手陣営がタオルを投入した。黒田は28勝(16KO)7敗3分、松山は8勝(3KO)13敗2分とした。
自己採点は「10点満点の4点」という黒田は「相手が気迫で来るのは分かっていた。下がるのはよくないと思っていたけど、もう半歩分距離が近かった。付き合い過ぎてしまった。来るなら打ち勝ってへし折ってやろうという思いもあった。彼が試合を放棄したわけではないので、折れなかったわけですけど」と、辛口の理由を説明した。
暫定王者だった6月に正規王者・粉川拓也(宮田)との統一戦を制した。この勝利でWBA4位を初め主要4団体で世界ランクにも入った。挑戦者決定戦を制した長嶺克則(マナベ)との防衛戦が決まっており、新田渉世会長は「来年3月3日、西田(光)とダブルタイトルをさせます。3カ月でレベルアップさせたい」と話した。
松山は「自分が思っていた以上に弱かった。チャンピオンが強かった。奇跡を起こせなかったですね」と無念を飲み込んだ。