新日本1・4IWGP戦決定 オカダ「世界を考えたら内藤さんは物足りない」

 新日本プロレスは10日、都内のテレビ朝日で会見を開き、来年1月4日の東京ドーム大会のメインイベントで王者オカダ・カズチカ(29)に内藤哲也(35)が挑戦するIWGPヘビー級選手権試合を行うと発表。両者は静かな舌戦をくり広げ、ともに自信を示した。

 前日の両国国技館大会でオカダが8度目の防衛、内藤が同王座挑戦権利証の防衛に成功したことで実現した一戦。1月4日の東京ドームで対戦するのは、14年に内藤がオカダに挑戦した同選手権試合以来4年ぶりだが、この試合はファン投票により、王者の中邑真輔に棚橋弘至が挑戦したIWGPインターコンチネンタル選手権試合とのダブルメインイベントの第1試合となる実質的なセミファイナルで行われた。東京ドームの最終試合は今回でオカダは4年連続5度目、内藤は初めてとなる。

 会見に出席した2人はともに冷静を貫きながらも、闘志とライバル心が見え隠れするような言葉の応酬を展開。内藤は、1年4カ月の長期政権を築いているオカダを「偶然の勝利でこんなに長い期間ベルトを保持するのは無理。オカダにそれだけの力があるから、というのは間違いない」と、まずは評価した。

 だが、前日の大会でブーイングを受けたオカダが「強いからでしょう」などと話したことについて、「そうかも知れないと思う部分もあるけれど、本当にそれだけなのか。かつて全国各地でブーイングをくらっていたオレには、ちょっと疑問に思う点があるんでね」とニヤリ。続けて「その答えは後々気づくんじゃないですか。今は『ボクが強すぎるからブーイングが来るんです』と思っておけばいいんじゃないですか」とやんわり挑発した。

 一方のオカダも、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを率いてファンから絶大な支持を集める内藤を「すごいと思います。カリスマ性もそうですし、あれだけお客さんに支持されて、ボクも認めています。だからこそ、そういう相手と戦うことが東京ドームでまた新しいものが生まれるんじゃないかということで、すごく楽しみです」と評価。だが、「何度も(東京ドームの)メインに立っていますけど、勝つことに関しては、16年の棚橋戦でやっと勝てた。東京ドームのメインイベントは他の会場と違いますし、簡単に結果を出せると思っても出せない場所なので、その辺も内藤さんは初めて体感するんじゃないかと思います」と、自身の経験から内藤の“経験不足”を指摘した。

 そして、近年は新日本が海外でも注目されるようになり、インターネット中継で世界に配信されていることについて、内藤は「世界中でプロレスが見られているわけで、対戦カードがオカダ対内藤だからじゃない。内藤哲也による東京ドーム大会だと。全世界の方々に見ていただきたいですね」と自信たっぷりに話したが、オカダは「正直、ボクは世界を考えたら、内藤さんは物足りないと思います。レスラーとして世界に響くほどではないし、それなら今年の(東京ドームの対戦相手)ケニー(オメガ)の方が十分響いたと思う」と涼しい顔で辛らつなコメント。さらに、「まあ、ロス・インゴベルナ~ブレス感で頑張ってもらって、世界に響くオカダ対内藤にしたいなと思います」と、内藤のプライドを刺激した。

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