「ボクシング・８回戦」（２１日、後楽園ホール）

　３月に高校時代からの友人・船井龍一（ワタナベ）との『親友対決』にＫＯ負けし、日本スーパーフライ級王座を失った中川健太（レイスポーツ）がペットガオガラット・ガオラーンレックジム（タイ）に１回３分６秒ＫＯ勝ちし、再起を飾った。

　サウスポーの中川はゴングと同時にジャブでペースを支配。左ストレートを打ち込んで動きを止めると、１回終了直前、下がる相手に左ボディーをたたき込み仕留めた。「もう少しやりたかった。（最後は）次のラウンドに持ち越そうかな、とも思ったけどできなかった」と振り返る余裕も。

　バンタム級での再起戦だったが「コンディションは楽につくれるけど、バンタムだと体をつくらなければいけない。スーパーフライでこのコンディションをつくれるようにならないと」と、あくまでもスーパーフライ級にこだわる。

　試合後の控室で、観戦していた日本王者の船井から勝利を祝福された。「やりづらそうな相手を自分の距離にしてうまく倒した」と褒められると「リベンジするからな」と、笑顔でやり返していた。