無敗ゴロフキンが初のドロー アルバレスとのミドル級世界3団体統一戦
「ボクシング 3団体統一世界ミドル級タイトルマッチ」(日本時間17日、米国ラスベガス)
全世界注目の頂上対決、WBAスーパー、WBC、IBFの3団体統一王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)対元2階級制覇王者のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)は三者三様の引き分けでゴロフキンが防衛した。ゴロフキンはキャリア初の引き分けで37勝(33KO)無敗1分、アルバレスは49勝(34KO)1敗2分とした。
ジャッジは1者が115-113でゴロフキン、1者が118-110でアルバレス、そしてもう1人が114-114のドローだった。
試合はジャブを出しながら前へ前へとプレスをかけるゴロフキンに対し、アルバレスは下がりながら応戦する展開。序盤はアルバレスが優位に立ったが、中盤からはゴロフキンがロープ際に追い詰めて攻撃する場面が多かった。互いに決定打を欠いたまま、最終ラウンドはアルバレスが攻勢に出たが、決着はつかなかった。
ゴロフキンは「彼(アルバレス)は経験豊富な本物のファイターだった。ドラマチックな試合が好きだが、きょうは今一つだった。応援してくれたファンに感謝したい。ご覧の通り、ベルトはすべて僕のもとにある。リマッチはぜひやりたい。本物のファイトを見せたい」と話した。
アルバレスは「(ゴロフキンは)うわさほどパワフルとは思わなかった。1ラウンドは様子を見たが勝てたと思う。いつも通りのファイトをした」と悔しそうに振り返った。