木村大金星!中国で世界奪った 2大会連続五輪金メダリスト倒した

 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(28日、上海)

 WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦は28日、上海で行われ同級6位で世界初挑戦の木村翔(28)=青木=が王者の鄒市明(すう・しめい=36)=中国=を11回TKOで破り新王者となった。日本選手の海外での世界王座獲得は、日本ボクシングコミッション(JBC)公認試合では海外での王座獲得は2013年の亀田和毅以来。日本のジム所属の男子世界王者は最多を更新する13人となった。

 多くの日本選手が奪取を阻まれた敵地のリング。世界初挑戦の木村が上海で快挙を成し遂げた。下がりながら有効ポイントを稼ぐ五輪2連覇のスターの技術に、愚直に手数で食らいついた。

 「嫌がっているのが分かったので一気にまとめようと思った。テクニックのある選手なので下(ボディー)から攻めた」。11回、ロープを背にのらりくらりとパンチをかわす鄒市明のテンプルに右の強打がヒット。そこから猛然とラッシュしダウンを奪うと、レフェリーが試合を止めた。

 鄒市明は2008年北京、12年ロンドンと五輪2大会連続で金メダルを獲得したエリートで今回が初防衛戦。上海の会場には国民的英雄のために大観衆が詰め掛けた。

 大一番を前に木村はタイで約2週間、初の海外合宿で鍛えた。大手ジムのような資金力に乏しく、寄付を募って試合にこぎつけた。「スーパースターと拳を交えられるのは楽しみでしかない。気持ちでは負けない」と語っていた。完全アウェーの中で5回に右目上をカットし、流血しながらの大番狂わせ。無名の28歳がハングリー精神を見せつけた。

 高校でボクシング部に入ったが、長続きはしなかった。それでも「物足りない感じが出てきた」と23歳でジムへ。当初は2ラウンド、6分の練習が限界だったという。20歳の時に母真由美さんを病気で亡くしており「ボクシングをやっている時は褒めてくれた。タイトルを取って墓参りしたい」と話していた。見事に勲章を手にし、墓前に報告する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス