「IGFは整理」発言の猪木氏にサイモン取締役悲痛な叫び「目を覚まして下さい」

 プロレス団体のIGFは6日、都内の事務所で、創業者アントニオ猪木氏の「IGFは整理」発言と同氏の代理人からIGFのサイモン取締役宛てに警告書が送付されたことについての会見を開き、サイモン取締役(43)が猪木氏に対し、「目を覚ましてください」と訴えた。

 会見にはサイモン取締役と青木弘充社長(41)、宇田川強エグゼクティブディレクター(38)が出席。IGFは猪木氏からの自立を期して新ブランド「NEW」を4月5日に立ち上げたばかりであり、猪木氏が5月24日に行われた自身がプロデュースする格闘技イベント「ISM」開催発表会見で「IGFは整理する」と発言したことに、青木社長は「非常に驚きました」とコメント。さらに、「関連している選手、業者などもございますので、何としてもNEWのブランド、運営は守っていきたい。(猪木氏の発言が)整理をする、なくすという意味合いであれば到底、理不尽な話で受け入れられない」と、団体存続を訴えた。

 また、猪木氏の代理人からサイモン取締役宛てに警告書が送付されたことを公表。警告書は、サイモン氏が取材に応じた有料メールマガジンで、3月にテレビ朝日系で放送されて猪木氏が1位に輝いた「プロレス総選挙」について「やらせ」を前提とした発言が多数なされており、猪木氏の名誉を侵害する行為と指摘し、メルマガ運営者へ猪木氏に関するすべての記事を削除、サイモン取締役に同種の発言を行わないことを求め、対応しない場合は法的手段を検討せざるを得ないなどと書かれているという。

 これについて、サイモン取締役は「ビックリしています。決して私からは猪木さんに対してネガティブなことを言った思いはありませんし、ショックを受けております」と、心当たりのない指摘に困惑しきり。「以前の猪木さんなら、このようなことが起きたら電話とか、誰かのメッセージで一言言われたぐらい。このようなメルマガで、自分の名誉が落ちると考えていたら、小さくなってしまった猪木さんみたいで、とても嫌だなと心の底から思っております」と、さみしげに話した。

 また、猪木氏へのメッセージを求められると、「以前、小川(直也)さんが『新日本プロレスのお客さん、目を覚ましてください』と言いましたけど、心の中ではそんな気持ちです。(猪木さんは)周りの人たちの影響を受けてますから、どう伝えられているか分からないですけど。ちゃんと情報を猪木さんに与えてもらいたい」と悲痛な言葉を口にした。

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