無頓着な新王者・久保の宝物は…物欲と無縁の人生で唯一の例外

 「ボクシング・WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(9日、エディオンアリーナ大阪)

 世界初挑戦で同級8位の久保隼(27)=真正=が11回5秒TKOで王者ネオマール・セルメニョ(37)=ベネズエラ=を下し、デビュー戦から12連勝で無敗のまま王座を奪取した。

 「ホント何にも興味がないんですよ」。久保は無頓着な性格を自認する。少年時代から洋服は母知美さんが買ってきた物を着るだけで、シューズやトランクスもデビュー当時のまま。寮の部屋にはテレビもないため芸能人など全く知らない。行事ごとにも関心がなく、成人式も欠席。物欲や執着とは無縁の人生を送ってきた。

 そんな久保が「宝物」と話すのが、15年12月に東洋太平洋王座を獲得した記念として長谷川穂積氏から贈られたシルバーのバングル(留め金のないブレスレットの一種)。裏側には「OPBF Super Bantam Weight Champion」と刻まれており、御守りのように大切にしている。

 長谷川氏は引退後も毎日のようにジムを訪れる。ボクシングからプライベートまで、世界3階級王者からアドバイスを受け「しゃべれてることがすごいこと」と恐縮する。

 新しい宝物とも言える世界王者のベルトを手に入れたが「ベルトのためにやっているわけじゃない」と感慨は微塵もない。新王者は変わらず自然体だった。

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