“長谷川の後継者”担う世界初挑戦の久保隼が練習公開

山下会長(左)のミットに力強くパンチを打ち込む久保隼(撮影・持木克友)
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 「ボクシング・WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦」(9日、エディオンアリーナ大阪)

 WBA世界スーパーバンタム級8位の久保隼(26)=真正=が4日、神戸市内の所属ジムで練習を公開した。同級王者ネオマール・セルメニョ(37)=ベネズエラ=に挑む久保は、軽快な動きで山下正人会長のミットへ的確な左を打ち込んだ。

 15年12月に東洋太平洋同級王座を獲得した久保は2度の防衛に成功し、今年2月に王座を返上。今回が世界初挑戦となる。真正ジムにとっては、昨年12月に現役を引退した元世界3階級制覇王者・長谷川穂積氏の後継者として期待が掛かる。久保は「長谷川さんも最初のウィラポンとの一戦目の時は試合当日まで緊張しなかったと言っていた。勝たないといけないと思っていますが、緊張していない部分は一緒やなと思いました」と大物ぶりをのぞかせた。

 久保は京都市出身で、WBC世界バンタム級王者の山中慎介(34)=帝拳=やロンドン五輪金メダリストの村田諒太(31)=帝拳=を輩出した南京都高(現京都広学館高)から東洋大とアマチュアのエリート街道を歩んできたが、全国的にはまだ無名の存在。常々「目立ちたくない」と公言するシャイな性格だが、「コンディションは一番いい状態で迎えられる。まずは世界チャンピオンになって、僕を知ってもらいたい」と、世界奪取で知名度アップを誓った。

 戦績は久保が11戦全勝(8KO)、3度目の防衛戦となるセルメニョは33戦26勝(15KO)5敗1分け1無効試合。

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