協栄ボクシングジムの金平桂一郎会長は５日、都内で会見し、前ＷＢＯ世界バンタム級王者の亀田和毅を再び世界王者にするため「チーム和毅」を結成すると発表した。

　チームの目玉は３兄弟の長兄で元世界３階級制覇王者の興毅氏がチーフマネジャーに就くこと。新たに採用する専属のフィジカルコーチとボクシングトレーナーのトロイカ体制で世界を目指す。

　金平会長は「近日中にＪＢＣ（日本ボクシングコミッション）に亀田興毅のトレーナーライセンスを申請します。これはまったく問題なく受理される。チーフトレーナーとして和毅選手を支え、再び世界王者にしてもらいたい」と話した。

　トレーナーという形で日本ボクシング界に復帰することになる興毅氏は「会長がちゃんとした仕組みで和毅を支えようと言ってくれた。和毅がみんなの力でまた世界チャンピオンになってくれたらこんなにうれしいことはない」と意気込む。

　この日、縄跳びとシャドーボクシングの軽めのメニューで始動した和毅は、チーム和毅結成について「力強いし心強い。お兄ちゃんは小さいときからずっと一緒に練習してきたし、いいところも悪いところも知っている。自分は一生懸命やるだけ」と世界王者返り咲きに思いをはせた。

　年末年始はのんびりと過ごした。メキシコ人の夫人が「いろいろ勉強して、日本のおせち料理をつくってくれた。煮物がおいしかった」という。初詣でひいたおみくじは「中吉。先のことを見ず、今のことに集中しろ、とありました」と話した。

　大みそか、ターゲットの一人にしていたＩＢＦ世界スーパーバンタム級王者のジョナタン・グスマン（ドミニカ共和国）が小国以載（角海老宝石）に敗れたことについては「全ラウンド見たわけやないけど、作戦勝ち。いい試合したと思う。グスマンはすごい選手やと思っていたけど、それに勝った小国選手はすごい」と刺激を受けていた。