オカダ、オメガ粉砕でV2 46分45秒激闘制した!

 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 IWGPヘビー級選手権は、王者オカダ・カズチカ(29)が、シングル初対戦となった挑戦者のケニー・オメガ(33)を46分45秒の激闘の末に制して、2度目の防衛に成功。2年連続で東京ドームのメインを締めくくった。

 酉(とり)年の東京ドームの大トリで、46分を超える死闘にけりをつけたのは、やはりオカダだった。オメガの必殺技・片翼の天使を、回転式のツームストンドライバーで切り返すと、最後はレインメーカーを完璧にヒットさせ、見事に金の雨を降らせた。

 試合後のマイクで、いつも通り「特にありません」と締めようとしたが、この日ばかりはプライドが言葉ににじむ。「俺は新日本プロレスを背負ってんだよ!!もっともっと大きくしてやるからな!!俺が新日本を背負っている限り、金の雨が降るぞ!!」。涙ぐむ大観衆を歓喜させた。

 見せたのは、覚悟の“レベルの違い”だ。前回の1・4で「東京ドームの象徴」だった棚橋を倒し、新エースの座を勝ち取った。しかし、昨年は中邑真輔をはじめ、AJスタイルズ、飯伏幸太ら中心選手が相次いで退団。「最初はどうなるかと思った」というが、一度は失ったベルトも獲り戻し、1年間名実ともに団体の屋台骨を支えてきた自負がある。

 試合はオメガの猛攻を耐え続けた。トップロープからの場外への鉄柵超えラ・ケブラーダや、コーナートップロープからの雪崩式ドラゴンスープレックスなど超ド級な危険技を食らった。「今まで13年プロレスをやってきたけど、死ぬかと思った試合だった。何をやられたかもわからない」。体中のあざが激闘を物語っていた。

 2017年。視線は“世界制覇”に及んだ。大会前には、公式動画サイト「新日本プロレスワールド」の入会者が数千件単位で増加し、その半数近くが海外ファン。さらに、7月には米ロサンゼルスでの興行が決まり、世界戦略が始まる。

 「世界中に新日本プロレス、オカダという素晴らしいレスラーを広げていきたい」

 72年にアントニオ猪木が旗揚げした団体は今年で45周年を迎える。「歴史の中で今が一番だと思っている」。この男がいる限り、世界中の金が新日本マットに降り注ぐ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス