中谷潤人が最優秀選手賞 ボクシング東日本新人王決勝戦
「ボクシング・東日本新人王決勝戦」(13日、後楽園ホール)
全10階級が行われ、フライ級の中谷潤人(18)=M・T=が山田大輔(31)=REBOOT=を1ラウンド1分40秒、鮮やかなTKO勝ちで下し、最優秀選手賞に輝いた。中谷は8勝(7KO)無敗。山田は5勝(1KO)3敗とした。
ともにサウスポー。中谷は左ボディー、ボディーアッパーを打ち込みながらペースを握った。セコンドから「上を狙え」の指示が届くと即座に反応。強烈な左ストレートを顔面に浴びせた。ダメージの色濃い山田を見たレフェリーが試合を止めた。「(当たったパンチは)手応えがあった。最初のタイトルをすっきりした形で取れてうれしい」と笑顔を見せた。
三重県員弁郡の出身で、小学生のころは空手をやっていた。ボクシングとの出会いは13歳だった。「だれとだれの試合だったかは覚えていないのですが、テレビで試合を見たのがきっかけでボクシングに興味を持った」と、県内のジムに入門した。
その後、めきめきと頭角を現し、中学2、3年生のときには「U-15」大会を連覇し、16歳になると、進学せずにボクシングの道を選び、単身渡米した。「ロサンゼルスのジムでスパーリング中心の練習をしました。ビザがなかなか取れないので、3カ月おきに3回いきました」と言う。
「最優秀選手賞は励みになります。しっかり練習して完ぺきに仕上げていい結果を出します」と、全日本決勝戦の必勝を誓った。
また、技能賞にライト級の石井龍輝(19)=船橋ドラゴン=、敢闘賞はスーパーライト級の大野俊人(20)=石川ジム立川=がそれぞれ獲得した。各階級の新人王は東軍代表として、全日本新人王決定戦(12月23日、後楽園ホール)で西軍代表と対戦する。