新日本G1 棚橋VSオカダ痛み分けで後藤が決勝進出 天山は「G1引退」宣言

 「プロレス・新日本」(12日、東京・両国国技館)

 シングルリーグ戦「G1クライマックス」Aブロックの公式戦最終戦が行われ、後藤洋央紀が8年ぶりの決勝進出を決めた。後藤、丸藤正道、棚橋弘至、オカダ・カズチカ、バッドラック・ファレの5人が勝ち点10の首位に並ぶ大混戦で迎えたこの日。後藤は丸藤とセミファイナルで対戦し、強烈なチョップ、キックのコンビネーションなどに苦しめられたが、最後は丸藤の不知火を裸絞めで返し、ネックブリーカーとバックブリーカーの複合技GTRにつないでねじ伏せた。

 勝ち点を12に伸ばした後藤は、前の試合でファレがタマ・トンガに敗れて脱落したことで、この時点の首位に立ち、棚橋とオカダの決戦の結果を待つこととなった。直接対決の結果により、この一戦の勝った方が決勝進出と後藤には不利な状況だったが、結果は黄金カードにふさわしい激闘の末に痛み分け。棚橋が得意のハイフライフローを2連発し、フォールに入ったところで時間切れと劇的な結末だった。

 大どんでん返しで8年ぶり2度目の優勝のチャンスが転がり込んだ後藤は「オレの決勝進出を予想していたのが何人いた?ざまあみろってんだ。全世界に、G1クライマックスの決勝戦で後藤ワールドを見せてやる。言葉じゃない、本当のストロングスタイルを見せてやる」と鼻息荒くコメント。「G1のGは後藤のG」と何度もほえてきたが、「G1のGは後藤のG。GHCのGも後藤のG」と不敵に言い放った。

 そして、IWGPヘビー級王者のまま優勝の目標が散ったオカダは「オレの今年のG1は終わりだ。完璧な引き分けだ、コノヤロー」とサバサバ。「でもな、G1は終わっても、IWGPは終わってない。次は誰になるか分からないけど、東京ドームで」とリベンジを誓った。

 一方、左肩負傷による2カ月の欠場からの復活をかけて今大会に臨んだ棚橋も、あと一歩届かず。「ここに来て棚橋の復調がアダになったかな。本当は、ケガから復帰した喜びをかみしめたかったけど、そうはやらせてくれないのが新日本プロレス。2連覇、2連覇が…」と悔しさをにじませながらも、「一つだけ言っておく。終わりは始まりだから」と前を向いた。

 また、一度は出場選手に落選しながらも、盟友の小島聡から出場枠を譲渡され、「最後のG1」の思いで臨んだ天山広吉はSANADAに敗れ、勝ち点4の最下位で終了。試合後は小島と涙の抱擁を交わして感謝し、「最後のG1というつもりで来たから、変えることはない」と、G1からの引退を宣言した。

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