村田が総合デビューで圧倒星
「RIZIN.1」(17日、日本ガイシホール)
12年の女子レスリング55キロ級全日本王者の村田夏南子(22)が総合格闘技デビュー戦を白星で飾った。「リラックスして試合に臨めなかった」という緊張の初陣だったが、プロボクサーを父に持つロシアのナタリア・デニソヴァ(25)の打撃にひるまず、鋭いタックルで何度もテークダウンを奪い、パウンド攻撃も見せるなど圧倒。相手も粘りを見せて判定となったが、大差で勝利を手にした。
試合後は、あこがれの人でもある吉田沙保里らリオ五輪女子レスリング代表の面々を前に「応援してもらって心強かったです」と感謝。ただ、判定勝ちには不満な様子で「しょっぱい試合をしてすみません」と苦笑した。
吉田は「あそこまでできると思っていなかった。タックルだけじゃなく打撃も入れて、すばらしい」と評価。村田はレスリングとの二足のわらじを履くが、今後については「総合でもっと強くなりたいと思った。レスリングは機会があれば」と、当面は総合に専念する考えだ。