村田、連続KOストップ…5連勝も反省

 「ボクシング10回戦」(5日、代々木第二体育館)

 ロンドン五輪金メダリストでWBC同級12位の村田諒太(28)=帝拳=は、同級21位でメキシコ王者のアドリアン・ルナ(24)=メキシコ=を3‐0の判定で下し、プロ5連勝を飾った。デビュー以来の連続KO勝利は4で止まり、試合後は反省を口にした。

 プロ5戦目にして、村田が初めて苦しそうな表情を見せた。自身初の10ラウンドを闘い、へろへろになりながら初の判定勝利。控室に引き揚げた村田は「こんなに記者会見したくないのは初めて」と、左側が傷だらけの顔に苦笑いを浮かべた。

 序盤からじわじわとプレッシャーをかけた。右で狙い、4ラウンドには連打で攻め込んだ。防戦一方のルナがスリップで倒れ、勝機が見えたが詰め切れなかった。結局、このラウンドが尾を引き、プロ最大の苦戦の原因となった。

 「あそこで仕留めきれなかった。ラッシュをかけた後、スタミナの回復ができなかった。心肺というより筋疲労。打ち方の問題かな」と振り返った。

 「6ラウンドが終わってまだ4回もあるのかと、キツくて心が折れそうになった」という。「もっと打たれ弱いと思っていた。パンチの殺し方がうまかった」。年下ながらプロ21戦目の相手に苦しめられ、「プロ5戦しかしていないキャリアのなさを露呈しましたね」と素直に認めた。

 7月にWBA世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の米国合宿に参加し「トレーニングが質量ともにすごい。ここまでやるのか」と新境地をつかんだ。その成果を見せるはずだったが、思わぬ試練が待っていた。

 「ゴロフキンに会ったら何のための練習だったんか、と怒られそう。また練習します」と話した。今後は12月に国内で第6戦を行う予定。辛勝を糧に、巻き返しを誓った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス