向井が判定勝ち 華やいだ空気を一変!
「デイリー後援・ボクシング8回戦」(3日、住吉区民センター)
日本ボクシング史上初の「ラウンドガールズコンテスト」開催に沸いた六島ジム主催興行「610サマーファイト」のメーンイベントには日本フライ級9位の向井寛史(六島)が登場。元東洋太平洋ランカーの実力者マーク・ジョン・ヤップ(フィリピン)を3-0の判定で下し、初のタイトル獲得に向けて一歩前進した。
立ち上がりから左右フックをたたき込んでくる相手に対し、的確なジャブで応戦。決定的なシーンはなかったものの、相手の強打を封じてジャッジの支持を得た。スコアは78-76、77-75、78-75。
ボクサーとしての意地もあった。「ラウンドガールズコンテストにメーンを持っていかれるわけにはいかなかった。自分では合格点です」。直前に行われたコンテストの空気を一変させた緊張感のある攻防を制しての勝利に胸を張った。
過去2度の世界挑戦経験があるが、地域王座も含めてタイトルを獲得したことがない。「当面の目標は日本タイトル。準備はできています」。今月1日にプロデビュー5周年を迎えた28歳は今が勝負の時と、勝利に浮かれることなく気合を入れ直していた。