村田、決意のプロ転向「勝ち続ける」

 ロンドン五輪で日本人2人目のボクシング金メダリストとなった男子ミドル級の村田諒太(27)が12日、都内でプロ転向を発表した。所属は三迫ジムで、海外に強いネットワークを持つ帝拳ジムが練習面、マッチメークなどのサポートを行う態勢が敷かれる。16日にはA級ライセンスを目指し、東京・後楽園ホールの興行内で公開形式のプロテストを受験。当日はテレビの生中継もある中、観客や視聴者の前で合否の発表が行われる。

 アマの頂点に立った男がプロの頂点を目指す。プロ転向が決まった村田は「五輪の金メダリストであり、プロの世界王者になるという、日本人で初めてのことに挑戦したい」と宣言した。所属する三迫ジムは東京五輪の金メダリスト・故桜井孝雄さんも所属。その桜井さんができなかった世界王座奪取に村田は挑む。

 一度は引退を示唆しながらプロ転向を表明したことで、アマの日本ボクシング連盟から引退勧告を受けたが、「金メダルを取れたのはアマチュアの方々のおかげという事実は変わらない。プロになるからには、負けることは許されないし、勝ち続けることが恩返しになる」と、決意した。

 階級は「スーパーウエルターからライトヘビーを考えている」という。世界的に層が厚く、強豪ひしめく階級での挑戦を業界最大手の帝拳ジムがサポートする。同ジムの浜田剛史代表は「スピード、パワー、テクニックすべてを待ってないと世界を取れない階級で、厳しい挑戦になると思う。村田君の体格だと、日本では練習相手がいないので、海外も考えている。マッチメークでも、相手から敬遠されることもあると思うので、そういう面でもサポートしたい」と話した。すでに、同ジムで世界的トレーナーであるキューバ出身のイスマエル・サラス氏の指導を受けているという。

 村田は世界獲りの具体的な見通しは示さなかったが、「2年が目安」と話し、「判定を狙うのではなく、誰でも分かる決着をつけるようなボクシングをしたい」と意気込んだ。“黄金ルーキー”の新たな挑戦が始まる。

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