五十嵐、再計量ハロを糾弾!制裁奪取だ

 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(16日、ウイングハット春日部)

 ボクシングのダブル世界戦の前日計量が15日、都内で行われ、WBC世界フライ級1位・五十嵐俊幸(帝拳)は上限の50・8キロで規定体重をクリア。王者ソニーボーイ・ハロ(フィリピン)は1回目が500グラムオーバーで、2回目に辛くもリミットでパスした。

 五十嵐がハロの失態を糾弾した。減量苦はボクサーの宿命だが「がっかりした。決められた時間で落とせないのは不満が残る。勝っても100%同士でぶつかったとは、とらえてもらえない」と不快感を示した。

 ハロは昨年2月にも向井寛史(六島)戦で減量に失敗し、1年間招へい禁止になった。体重超過の“常習犯”で、3月にポンサクレック(タイ)から王座を奪取した際も、頭を丸刈りにして再計量を乗り切っている。

 今回は、再計量も失敗すれば王座はく奪の危機だった。最近では07年3月のロレンソ・パーラ(ベネズエラ)‐坂田健史(協栄)のWBA世界フライ級戦で、王者が2・1キロオーバーで失格している。

 1軒目のサウナでは入れ墨を理由に断られて別の店へ。こもって1時間半後に“ハロ・マジック”で窮地を脱出した王者は「五十嵐、逃げるな。オレと戦え」と、悪態をついた。一発でリミットに仕上げた五十嵐としては、プライドが許さなかった。怒りの拳を突き立て「力を出し切って絶対に勝つ」と、ベルト奪取の“制裁劇”を宣告した。

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