「新日本」（３日、福岡国際センター）

　ＩＷＧＰヘビー級選手権試合は、王者オカダ・カズチカ（２４）がニュージャパンカップ覇者・後藤洋央紀（３２）の挑戦を退け２度目の防衛に成功。試合後に前王者の棚橋弘至（３５）が挑戦表明し、６・１６大阪大会での再戦が濃厚になった。

　なかなか口癖の「レベルの違い」を見せられなかった。レインメーカーを３度かわされ、五輪予選スラム、裏昇天、雪崩式牛殺しなどでカウント２まで追い込まれたが、後藤がトドメをねらった昇天・改をヒザ蹴りでつぶすとレインメーカーで首をはねた。勝ったオカダも首を押さえて目を白黒させ、外道が引き起こさなければ立てないほどの大ダメージだった。

　それでもオカダは「一番勢いがある選手があんなもんすか？もっと後藤さん頑張って下さいよ」とニヤニヤ。棚橋に「エースが帰ってきたぜ！そのベルト、オレが挑戦する！お前の口で答えろ！」と迫られて「ＩＷＧＰは遠いぞ」と、１・４東京ドーム大会で王者だった棚橋に言われたセリフをそのままお返しするなど、王者としての意地を張り通していた。