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【藤川×岡田氏対談4】どれだけ負けられるかを考えた方が、戦い方は楽よ

岡田氏と対談し熱っぽく語る藤川(撮影・田中太一)
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 阪神・岡田彰布元監督(61)=デイリースポーツ評論家=と、今季の守護神奪回を目指す藤川球児投手(38)の“師弟対談”が実現した。05年に球団史上最後の優勝を果たした指揮官と、Vメンバーが予定時間をオーバーして言葉をぶつけ合った内容は、勝つために何をすべきか、勝つためにどうチームを変えていくか-。最下位からの巻き返しを図る上での最善策を語り尽くした。対談その4。

   ◇  ◇

 -もうインタビューの予定時間(30分)を越えたが…。

 藤川「僕は時間は大丈夫。めったに話をすることができないから(笑)あとファンの方たちは目が肥えているんで、アウトのなり方とか求める野球というのは根付いてる。歴史があると思うんですよ。でも新しいものを見て、『これで負けたらしょうがない』というのは無しにしたいですよね」

 岡田「ホームランをバンバン打って勝てるチームではないと思うしな。やっぱり1番はピッチャーよ。このチームは投手が頑張って勝つチームやからな」

 藤川「そうですよね。そこがまず頑張って。あとはいかに点を取っていくかですよね。監督が最初に2軍監督をやられた時に、チーム打率が・210くらいで断トツの首位。勝つ方法って将棋みたいなもんじゃないですか。指す方(指揮官)からしたら」

 岡田「これまた不思議でな。勝ったら選手もうまくなるんよ。逆の発想でな。こんだけいい選手がおるから勝てるということはないからな。勝つことによって、こんなええ選手になっていったというのはあるよ。だから反対、逆から考えてチームを作ってもいいんだよな。ピッチャーにしてもリリーフから考えて行ったらな」

 藤川「将棋でも後ろから考えて行くことですよね。後ろから順番に詰め方が分かっていればですよね。それが分かっていたら、負けても仕方がないと思える。それが分からないと、ああして、こうしてと迷ってぐちゃぐちゃになるんですよね」

 岡田「だから先発は5回までって決まってたら投げれるんよ。10人を先発で考えて、ローテに入れるのは6人。その内2人は1年間を回させる。あと4人は1年間、半分ずつでもいいんよ。とにかく今日は5回を頑張れって。そうなったら先発は投げれるんよ」

 藤川「先に言ってもらえればですよね」

 岡田「だから先発を選ぶのってすごい楽なんよ」

 藤川「こいつが先発やから、藤川行くぞ!って言うのは試合前から伝わってくるので。それが分かっているから臨みやすい。きょうは誰って分かっているから。それが井川さんになると、無いから(笑)」

 岡田「井川やったら7回まで大丈夫やろ?」

 藤川「それはすごいパワーなんですよ。全体にとって」

 岡田「だから今日は六回で上がってええよになるんよ」

 藤川「(05年は)そういうピッチャーが2人いたんでね」

 岡田「だからリリーフを作った方が早いよ。この戦力で勝てますというのは難しい。簡単に計算したら100勝できてまうよ。それは絶対にできひんから。だから後ろから考えて行った方がね。今年は0勝144敗からのスタートやと思うよ」

 藤川「こうやって負けるっていうね」

 岡田「こんだけ勝つかというよりも、どれだけ負けられるかを考えた方が、戦い方は楽よ。だって60回負けても(83勝で)優勝できる。可能性ではな。60回負けるのが55回(88勝)になったら絶対に優勝できる」

 藤川「自分の中でもここに投げたら打たれる。だから絶対に違うところに投げる。僕も負けるのがイヤだから。ここに投げたら打たれて負けるからというのがあるから、違うところに投げる。監督の書いた本を前に読ませていただきましたけど、臆病じゃなきゃダメだって書いてましたよね」

 岡田「怖さを知らんとあかんよ。後ろは絶対に打たれたらあかんポジションやから」

 藤川「確かにそうですよね。でも今の選手に久保田くらい投げる選手はいないですよね。『ここは俺が投げる』とか、そういう選手がほしい。すごくありがたかったですよ」

 岡田「久保田はキャンプのブルペンで3000球投げよるからな」

 藤川「いや、本当にすごかったですよ」

 岡田「それに加えてネットピッチングで2000球、投げとったからな」

 藤川「でも自分で不器用だと分かって、理解してね」

 岡田「それだけ投げられるということなんよ。理にかなった、疲れない投げ方をしているから久保田は投げられるんよ。だから肩とか、肘とか(丈夫だった)。投げ方が悪いと投げられへん。それやったらすぐに故障してしまう。だからこの時期は真っすぐをボンボン投げてな。そうしないと絶対によくはならないよ」

 藤川「そうですね。自分も若い時は真っすぐばっかり投げてましたもんね」

 岡田「でも今はフォームを気にしすぎている選手が多いよな。型にはまったというかな」

 藤川「確かにそういう選手は多いですよ」

 岡田「きっちり投げるというかな。先発は球数を投げないといけないから、ある程度、きっちりしたフォームで投げんとあかんけど、リリーフはな。荒々しさというかな。そういうのがほしいよな。躍動感というか。後ろにそういうスタッフがほしいよな。みんなフォームを気にしすぎてるんよな」

 藤川「だからノックで下半身をしっかり鍛えることが大事ですよね」

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