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いまはジェンダーフリー過渡期 「ガラケー」になじむ時間

 ハイヒール・リンゴ
2枚

 先日「ブルガリアウローラ アワード」授賞セレモニーに出席しました。イタリアの宝飾店「BVLGARI」が、輝く女性たちとその取組みを賞賛し支援するアワードで文化、芸能、芸術、政治、経済、医学、社会貢献、スポーツ等、様々な分野から毎年10人の女性を選出します。森美術館館長の片岡真美さん(推薦人・杉本博司氏)、ジャーナリストの伊藤詩織さん(推薦人・坂本龍一氏)、大島優子さん(推薦人・奈良岡朋子氏)といったそうそうたる顔ぶれのなか、私もカンヌ映画祭新人監督賞を史上最年少で受賞された河瀬直美監督の推薦で、漫才師として初めて受賞させていただきました。「お笑い」という分野からの受賞も初めて、という事で先ずはBVLGARIの勇気に感謝です(笑)。

 このような賞や豪華なセレモニーは生まれて初めて。ドレスの色も他の出席者と被らないよう事前に調整し、当日は私も総額1億円近いブルガリの宝飾品を身につけさせていただきドキドキ。本当に夢のような時間でした。

 今回の賞は女性を対象にしたものですが、最近はジェンダーフリーの観点から、一部の映画祭では男優・女優の賞のカテゴリーをなくす動きが見られます。又、先日私が審査員を務めさせて頂いた女芸人No.1を決める「THE W」というコンテストでもやはりSNS等に「女芸人」とくくるのはいかがなものか、という意見もありました。あのNHKの「紅白歌合戦」でも「紅組司会」「白組司会」の呼称が、「司会」に統一されました。

 賞などに限らず、女性だけを対象とすると、今の世の中の流れに逆らっている様に見えるかもしれません。でもいまは過渡期だと思うのです。10、20、30代の方は、ジェンダーフリーは「当たり前」として受け止めている。その一方で、流れについて行けない年配の方もいらっしゃる。その年代の方にすぐさま全てを「平等に」というのは難しいのではないでしょうか。

 例えばスマホ。固定電話からいきなりスマホに持ち替えるというのは、ハードルが高すぎると思いませんか。固定電話からガラケーの携帯電話を持ち、それからスマホという手順を踏んだからこそ、年配の方でもスムーズに切り替えられる事が出来たのだと思うのです。将来的にジェンダーフリーの世の中になるために、いまは「ガラケー」になじむ時間だと思うのですが、どうでしょうか。

 ちなみにブルガリのセレモニーでは、足元もドレスに合わせてハイヒール。ところが履き慣れない高さだったので、笑顔の陰で足の痛いこと痛いこと。他の参加者の方も同様だったようで「靴、早く脱ぎたいですねェ」とコソコソ話をしていると、私のチーフマネジャー(男性)から「もう二度とない事なんだから、我慢して下さい!」と強めの一言。その通りなのですが、この気持ちは「ドラァグ・クイーン」には分かってもらえるはず(笑)。

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