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ネット上での「匿名の権利と危険性」もっと周知を

 高速であおり運転し、男性を殴って逮捕された宮崎文夫容疑者の暴行現場を携帯電話で撮影し、ネットで“ガラケー女”と言われた喜本奈津子容疑者。この喜本容疑者に間違えられた被害女性が会見しました。朝起きたらいきなりの犯罪者扱い!徹底的に戦ってほしいですね。

 同席した弁護士も、最初に被害女性を“特定”した人や、拡散のきっかけを作ったブログを書いた人の責任は重大だと判断し、プロバイダーに情報開示を求め、刑事告訴も検討すると言っていましたが、当然だと思いました。深く考えずにリツイートした人もいると思いますが、深く考えない事が大きな問題と知るべきだし、その人たちも拡散した責任を負うべきではないでしょうか。中には謝罪した人もいるようですが、この問題に関しては謝ればそれで終わりじゃない。現在では、誰もが被害女性と同じ立場になる可能性がある。ここはしっかり、きっちりと「匿名の権利と危険性」を世の中に周知させるべきだと思います。

 以前闘病中の女性タレントのブログに、「死ね」などと複数回にわたり書き込んだ主婦も書類送検されました。ネットだと匿名性があり顔が見えないから、無責任になりがち。だけど弁護士が開示を求めれば、匿名性も暴かれ“犯人”がわかる。また事実であっても、社会的な評価が貶めれたら名誉棄損になる場合がある事ももっと世間は知るべきです。

 いま改憲が議論されていますが、取り上げられるのは自衛隊の9条ばかり。だけど私はプライバシーの権利や肖像権等を含む「個人の尊重」を保証した権利13条と、報道の自由を認めた21条ももっと議論されるべきだと思います。立憲主義の考え方からいくと、憲法は政府や権力者を暴走しないように定めたもの。ただ、日本人は事象の変化よりも、守ることを美徳とする傾向があるようです。戦後、諸外国は状況に応じて柔軟に憲法を改正しています。日本国憲法が作られた70数年前には、ネットの普及で、簡単にプライバシーが侵されるとは想像もつかなかったはずですからもっと日本も柔軟に対応すべきだと思うのですが。

 そういえば私の知人女性にも、壊れたときのために同じ機種を3台もキープするほどのガラケー派の人がいました。ところが今回“ガラケー女”という言葉が誕生したせいで、「あの人ガラケーだ!という目で見られて…ガラケーを使っている人のイメージが悪くなった」と、泣く泣くスマホに切り替えることに。彼女も“ガラケー女”の被害者のひとりでしょうか(笑)。

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