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相手の文化を勉強することは国際社会の礼儀

 ハイヒール・リンゴ
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 K-POPが再び流行し、今年のNHK「紅白」にはTWICEも出場する。一方で、防弾少年団の原爆Tシャツ問題などもあり、一部でぎくしゃくしたのも事実。ハイヒールリンゴは、相手国の「文化を勉強してくるのも礼儀」だという。そして国交断絶といった過激な考えに走るのではなく「国と国とが歴史を乗り越え、仲良くするための方法を考えるべき」とし、第2の防弾少年団問題を作らないことが大切だと語った。

  ◇  ◇

 防弾少年団の騒動から少し経った時期に、若い女性のスタイリストさんが、私に袖に羽のついた派手な衣装を準備してくれたんです。ワイルドな感じで「なんか世界史の教科書に出てくる人みたいな衣装やね!」と私が軽口を叩いたら、彼女の顔色が一変。「私、どなたかに失礼しましたか?」と不安そうな顔になりました。だから慌てて「深い意味はないよ!」とフォローしたんですが。「私の不勉強で…この衣装でリンゴさんが誰かに非難されるようなことになったら」と本気で心配したのです。

 彼女は原爆やホロコーストなどのことはあまり知らない世代。それだけに自分の不勉強でタレントに迷惑をかけることになったら…と顔色が変わったんですね。防弾少年団の子も、多分彼らは何も知らなくて、言われたままに服を着ただけじゃないかなと思います。だからと言って、その衣装を準備した人だけが不勉強だということではないと思います。

 この一件でダウンダウンの松本君が「原爆をファッションでいじるのはあり得ない」と言ったように、それは“おしゃれ”で扱ってはいけないもの。だけど歴史を知らない人って、驚くほど知らない。そこの教育をもう一度丁寧にしなくてはいけないと思います。

 ワシントンにはホロコースト記念博物館があり、私も以前見学したことがあります。他の博物館や美術館は有料だけど、ここは無料。入館すると目立つところに、迫害され亡くなった方の靴と髪の毛が展示されています。それは本当に凄い迫力です。「心臓の悪い方は見ないでください」「お子さんには見せないでください」などの注意書きが随所にあり、その過酷な展示物を見ると、もう簡単にハーケンクロイツを着用したり扱ったりはできなくなると思います。

 韓国のアイドルにとって、日本は大きな市場。だからこそ日本語もそうですが、日本の文化も勉強してきてほしいし、それが礼儀だと思います。私たちもイスラム圏に旅行する前は、子供の頭をなでたらダメだとか、飲酒やハラールといった宗教的なことも勉強していくじゃないですか。それは国際社会の礼儀ではないでしょうか。

 人を傷つけたら素直に謝るのを教えるのも大切。彼らの言葉が謝罪の文言としてどうなのかと色々と責める声もありますが、それを国交断絶とまで言及するのではなく、国と国とが歴史を乗り越え仲良くするためにどうすればいいのかを考えるべきではないでしょうか。第2のBTS問題を作らないことが大事だと思います。

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