【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】服装はその人の仕事への姿勢を映す鏡
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
【相談】 「オフィスカジュアル」との言葉もあり、近年はラフな服装で仕事をする方が増えていると思います。私は仕事柄、人と接する機会が多く、服装はいつ誰と会っても問題ないように、シャツは襟付き、夏場でもジャケットの着用を心がけています。ですが近年の夏場の暑さは、かなり堪えます。先輩からは「シャツは襟付き」と言われた以外、特に社内規定はないため、夏場は自分なりに考えて対策をしていますが、これでいいのか?と悩みます。メディアを通じて拝見している西村社長は、ラフさがありながらもキッチリされている印象があります。人と接する機会も多い中、日ごろからビジネスでの服装はどのようなお心がけなのか。また社員の方には、どのようにご指導されているのかなど、夏場の対策を含めお聞かせいただければと思います。
【回答】 ご相談ありがとうございます。近年は「オフィスカジュアル」が浸透し、働く服装もずいぶん自由になりました。一方で、夏の猛暑を考えると、「きちんとしたい気持ち」と「暑さへの対策」の間で悩まれる方は多いと思います。
私は服装において一番大切なのは、「何を着るか」よりも「相手への敬意が伝わるか」だと考えています。仕事では、自分一人で完結する場面はほとんどありません。お客さまや取引先、あるいは一緒に働く仲間など必ず相手がいます。だからこそ、服装は自分の好みだけではなく、「相手に安心感や信頼感を持っていただけるか」という視点で選ぶことを意識しています。
私自身も、人とお会いする機会が多いため、清潔感やきちんとした印象は大切にしています。ただ、その一方で、暑さを我慢することが仕事だとは思っていません。近年の猛暑は以前とは比較にならないほど厳しく、体調を崩してしまっては元も子もありません。
ですから、夏場は素材や機能性を工夫しながら、見た目はきちんと着心地はできるだけ快適になるよう心がけています。軽くて通気性の良いジャケットや、シワになりにくいシャツなど、今は機能性に優れたものも多くあります。暑さ対策をすることは、決して身だしなみを軽視することではありません。
社員にも、「服装は自由でいい」とは伝えていません。「TPOを考えてほしい」と伝えています。社内で仕事をする日と、大切なお客さまにお会いする日では求められる服装は違います。自由だからこそ自分で判断する力が必要です。相手に失礼がなく自分自身も気持ちよく仕事ができる服装を選ぶ。その感覚を身につけてほしいと思っています。
私は、「服装はその人の仕事への姿勢を映す鏡」だと考えています。高価なスーツを着る必要はありません。しかし、シャツにシワがないか、靴は汚れていないか、清潔感はあるか。そうした小さな積み重ねが、その人への信頼につながります。
一方で、時代は確実に変わっています。昔のように「真夏でもジャケット着用が当たり前」という考え方だけでは、働く人の健康を守れません。これからは、「きちんとしていること」と「無理をしないこと」を両立させる時代だと思います。
服装に正解はありません。ただ一つ言えるのは、「自分がどう見られたいか」ではなく、「相手にどう感じてもらいたいか」を基準にすると、大きく間違うことはありません。相手への敬意を忘れず、自分の健康にも配慮する。そのバランスを大切にしながら、これからの時代に合ったビジネススタイルを築いていけばよいのではないでしょうか。
◇西村 誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数8万2000人。
