【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】妻の変化に「気付かなかった後にどう向き合うか」が大事
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
【相談】 先日、妻が髪形を変えていたところ、私は全く気付かず、険悪な雰囲気になりました。お互い30代半ばですが、「もう私には興味ないんでしょ」とまで言われ、さすがに気まずかったです。私からすれば、少し髪を切った程度では正直分からないこともありますし、悪気はありません。ただ、これまでにも新しい服や靴などの“変化”に気付かず、不機嫌にさせたことが何度もあります。最近は妻の変化にビクビクするようになってしまいました。世の男性は本当に気付いているのでしょうか。また、西村社長は奥さまの機嫌を損ねないために意識していることはありますか?
【回答】 ご相談ありがとうございます。読んでいて、思わず「これは世の多くの男性が共感する悩みだろうな」と感じました。悪気はないのに気付けず、気付かなかったことで空気が悪くなる。そして次第に「また何か変わっているんじゃないか」とビクビクしてしまう。その流れ、とてもよく分かります。
まず率直に言えば、男性の多くは本当に細かな変化に気付いていません。特に髪形やメーク、服装の微妙な違いは、「言われてみれば分かる」というレベルの人も多いと思います。ですから、あなたが特別鈍感というわけではありません。
ただ一方で、奥さまが本当に求めているのは、「髪を何センチ切ったかを正確に当てる能力」ではないことが多いんです。むしろ、「自分に関心を持ってくれているか」「ちゃんと見てくれているか」を確認したい気持ちのほうが大きい。だから、「変わったね」と言われることそのものが愛情確認の一つになっている場合があります。
男性側からすると、「そんな高度なことを求められても…」と思うかもしれません。でも、これは能力というより習慣に近いものだと思います。
私自身も、最初から気付けるタイプだったわけではありません。仕事に集中していると、どうしても家族の細かな変化に鈍くなることはあります。ただ、長く夫婦をやっていると、「変化そのもの」より、「反応」が大事なのだと感じるようになりました。
たとえば、気付かなかったとしても、「ごめん、本当に気付かなかった。でも似合ってるね」と一言添えるだけで、空気はかなり変わります。逆に、「そんなの分かるわけないじゃん」と合理性で返してしまうと、相手は変化に気付かなかったことより、気持ちを軽く扱われたことに傷ついてしまう。
また、普段から小さなリアクションを増やしておくのも大事です。「その服いいね」「今日なんか雰囲気違うね」と、完璧に当てなくてもいい。人は見てもらえていると感じるだけで安心します。
とはいえ、常に気を張り続ける必要もありません。「妻の変化チェック」におびえて暮らすようになると、それはそれで疲れてしまいます。夫婦は試験ではありませんから全部正解する必要はないんです。
大事なのは、「気付けなかったこと」より、「気付かなかったあとにどう向き合うか」です。あなたの文章からは、奥さまを大事にしたい気持ちが十分伝わってきます。その気持ちがあるなら、少しずつでも大丈夫です。
女性は意外と、「ちゃんと見ようとしてくれている」という姿勢そのものを見ています。完璧に気付くことより、「関心を持とうとしてくれているか」のほうが大切だったりする。
ですから、無理に察する名人になろうとしなくていい。ただ、「ちゃんと見ていますよ」というサインを少しだけ増やしてみてください。その積み重ねが、夫婦の空気を少しずつ柔らかくしていくのだと思います。
◆西村誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万9000人。
