【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】「ありがとう」を言えない人は人生の景色が狭くなる

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。

 【相談】 デイリースポーツの記事で、西村社長が「ありがとうの心」を大事にしていると知り感銘を受けました。私は40代の会社員で、これまで仕事上、良い関係を築けた際には「ありがとう」の言葉が素直に言い合えたと思います。3月で都合により退職することになりましたが新たな所でもたくさんの「笑顔」「ありがとう」に接したいと思っております。ただ、「ありがとう」と言えない、言わない人間がときどきいます。同僚で飲み代を立て替えたのに返すまでに時間がかかり、ようやくの返済時にも礼の一言もないやつがいます。退職の理由は主に親の介護ですが、こういう人間を散見する今の会社への嫌気もあります。「ありがとう」を言わない、言えない人間に西村さんはどのように対処しますか?あと勝手なお願いで恐縮ですが、新たな出発への後押しとなるようなアドバイス、エールをいただければ幸いです。

 【回答】 ご相談ありがとうございます。「ありがとうの心」に共感してくださったこと、とてもうれしく思います。そして、介護という大きな責任を背負いながら退職という決断をされたこと、その重みも真剣さも文章から強く伝わってきました。

 まず、「ありがとう」を言わない、言えない人間について。正直に言えば、どんな組織にも一定数います。そして残念ながら、その人を変えることはほぼできません。理由は簡単で、「ありがとう」はマナーでもスキルでもなく、人としての姿勢だからです。立て替えてもらったお金を返すときに礼がない、そういう行動は性格というより“価値観の欠如”に近い。そこにこちらがいちいち腹を立てたり、教育しようとすると、心がすり減るだけです。

 私がそういう人に出会ったとき、基本的に距離を取ります。必要以上に関わらないし期待もしない。仕事上どうしても接点がある場合は、感情を切り離して「役割として」接します。「ありがとうを言えない人」は、言える人よりも人生の景色が狭くなる。そう思って、こちらは自分の姿勢を崩さない。それ以上でも以下でもありません。

 あなたが感じている会社への違和感は、とても健全です。「ありがとう」が自然に行き交わない場所は、人が人として消耗していく場所でもあります。介護という理由が主であったとしても、そこに積み重なった違和感があったからこそ、今の決断につながったのだと思います。

 新しい場所で、また「笑顔」と「ありがとう」に出会いたい--その願いは、きっと叶います。なぜなら、あなた自身がそれを差し出せる人だからです。「ありがとう」は巡るものです。先に差し出せる人の周りには、自然と同じ価値観の人が集まってきます。

 環境が変わることには不安も伴います。しかし、あなたはすでに大きな責任を引き受け、人生の舵を自分で切る決断をされた。その強さがあれば、新しい場所でも必ず道は開けます。大切なのは周囲に振り回されるのではなく、自分がどうありたいかを忘れないことです。

 「ありがとう」を言える自分でいる。その姿勢は、どんな肩書きよりも、どんなスキルよりも価値があります。どうかそのままのあなたで、新しい一歩を踏み出してください。あなたのこれからが穏やかで、そして実り多いものになることを心から願っています。

 ◆西村 誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万6000人。

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