【にしたん社長の人生相談 西村誠司氏のお悩みクリニック】娘が結婚を考えている相手がG党で受け入れられない
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
【相談】 先日、娘が結婚を考えているという男性を家に連れてきました。人柄は悪くないように感じましたし、きちんと仕事もしています。悪くないと思うのですが、よりによって巨人ファンでした。我が家は娘も含め生粋の阪神ファンで、強烈なアンチ巨人です。人間性は別だと頭では分かっているものの、やはり受け入れられません。将来、家族になる可能性を考えると、このモヤモヤが消える気がせず不安です。同僚や友人からは「くだらない」と言われますが、真剣に悩んでいます。妻からも娘からも軽蔑されそうです。感情が理屈に追いつかないときはどうすればいいのでしょう。
【回答】 読んでいて思わず笑ってしまいそうになりましたが、同時に「これは本人にとっては本気の悩みだな」と強く感じました。阪神ファンの家庭に巨人ファン。頭では分かっていても、感情がどうしてもザワつく。その感覚、決しておかしくありません。
まず大前提としてお伝えしたいのは、そのモヤモヤは「人を差別したい気持ち」ではなく、「自分が大切にしてきた世界観を守りたい気持ち」から来ている、ということです。長年応援してきたチーム、家族で共有してきた空気、勝った負けたで一喜一憂してきた時間。それは単なる野球の話ではなく、あなたにとっては家族の歴史そのものなんだと思います。そこに“敵側”の人間が入ってくるような感覚になるから、理屈とは別に拒否反応が出る。これは、とても人間的です。
同僚や友人が言う「くだらない」という言葉も、間違ってはいません。ただそれは外から見た評価です。内側にいる人の感情とは、そもそも噛み合わないものです。感情が理屈に追いつかないとき、「理屈で自分を殴り倒そう」とすると、かえって苦しくなります。軽蔑されるのが怖い、という気持ちがあるならなおさらです。
ここで大事なのは、「この感情を今すぐ消そうとしない」ことです。受け入れられない自分を無理に善人に仕立て直す必要はありません。むしろ、「俺は今、感情が追いついていない」と自分で認めてしまったほうが、楽になります。感情は説得では動きません。時間と経験でしか変わらないものです。
ひとつ視点を変えるとすれば、娘さんが選んだ相手が“巨人ファンだった”という事実は、あなたの人生にとっては予想外でも、娘さんにとっては想定内だった、ということです。それでも彼女は連れてきた。そこには、「この人は、父が大切にしてきたものを壊す人間ではない」という確信が、少なからずあったのではないでしょうか。
将来を考えたとき、家族になるうえで本当に衝突するのは、野球の応援よりも、金銭感覚、仕事への向き合い方、パートナーへの態度、困ったときの姿勢です。巨人ファンであることは、その人の“人格の全部”ではありません。むしろ、あなたがこれほど悩んでいるということは、娘さんの人生を真剣に考えている証拠です。
感情が追いつかないときの対処法は結論を急がないこと。そして、敵か味方かで相手を切らないことです。時間が経てば、「あいつは巨人ファンだけど、まあ悪くない奴だな」という着地点に案外すっと落ち着くこともあります。人は関係性ができると、感情の優先順位が変わるものです。
最後にひとつだけ。もし本当にどうしても辛いなら、冗談半分でいいので「巨人ファンってだけで減点スタートだからな」と笑いに変えてしまうのも手です。深刻に抱え込むより、少しだけ距離を取る。その余白が感情を追いつかせてくれます。
あなたは狭量なのではありません。真面目すぎるだけです。その真面目さは、きっと時間とともに、柔らかくなっていくことでしょう。
◇西村 誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万6000人。
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