【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】「SNS運用は必要な業務」と職場で理解させるには

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。

 【相談】 TikTokをはじめ、精力的にSNS発信を行っておられる西村社長にお伺いします。現在、私も部署横断でSNS運用に取り組んでいますが、フォロワー数やインプレッション数が思うように伸びず、成果に課題を感じています。一部のメンバーは積極的に行動しているものの、その他のメンバーには主体的に参加する姿勢が見られず、以前から協力を求めているにもかかわらず、組織全体の取り組み姿勢が改善しない状況が続いています。SNS運用を“必要な業務”として全員に理解してもらい、各メンバーが自発的に関わるようになるためには、どのような働きかけや仕組みづくりが有効とお考えでしょうか。

 【回答】 ご相談ありがとうございます。部署横断でSNS運用に取り組んでいるにもかかわらず、成果が伸びず、さらに協力を得たいメンバーの主体性がなかなか上がらない。その苦しさ、とてもよく分かります。SNS運用は一見、手軽に始められるようで、実は“組織全体の意識改革”がないと成り立たない仕事です。だからこそ、あなたが今感じている壁は多くの企業が必ずぶつかる課題でもあります。

 まず大前提としてお伝えしたいのは、SNS運用は単なる“広報活動”ではなく、企業の存続にも直結する「認知の戦略」だということです。私はよく、「認知されていないものに、アンチは生まれない」と話します。つまり、知られていない状態こそが一番のリスクであり、そこを突破できるかどうかで会社の未来が変わります。この“認知の重要性”を、社員一人ひとりが腹落ちしていない限り、行動は変わりません。

 では、どうやって組織を変えていくのか。ポイントは三つあります。

 一つ目は、“なぜSNSが必要なのか”を数字とストーリーで伝えることです。経営や事業成長とSNSがどうつながるのかが曖昧なままだと、人は動きません。「フォロワー1万人増えると、こういう問い合わせが増える」「採用コストがこれだけ下がる」「売上の○%に影響している」という実例を社内で共有し、“自分たちの仕事に直結している”と実感してもらうことが重要です。

 二つ目は、仕組みで動かすことです。主体性が出るのを待っていても変わりません。私はよく“意欲より仕組み”と言いますが、SNS運用もまさに同じ。担当を明確に区切る、週次で数字を見える化する、投稿した人を称賛する小さな仕組みをつくる-こうした環境づくりが行動を引き出します。人は「やらなければならない状況」に置かれたときに初めて動くことも多いのです。

 三つ目は、SNSの楽しさを共有することです。SNSは義務感だけでは続きません。成功事例やバズった投稿の裏側を共有して「やってよかった」という実感を持てる場をつくることが大事です。私は社内でも、「結果が出た人をとにかく称賛する文化」を徹底しています。数字が伸びたことよりも、「挑戦したこと」を評価する。これが組織全体の空気を変えていきます。

 SNS運用は、あなた一人が頑張っても変わりません。しかし、あなたが“最初の火”になれば、周囲の熱が少しずつ移っていきます。組織を動かすとはそういうものです。焦らず、仕組みを整え、成功体験を積み上げていけば、必ず組織の方針と一体化していきます。

 あなたの挑戦は、きっと会社にとって大きな財産になります。応援しています。

 ◇西村誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万6000人。

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