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生命の危機もある、浜崎あゆみさんを襲った「アナフィラキシーショック」ってどんな病気? 医師が解説

 6日の愛知公演後、急な体調不良を訴え、病院に緊急搬送された歌手の浜崎あゆみさん。診断の結果は「アナフィラキシーショック」だったといいます。これは食物や薬剤などが体に入ってから短時間で起きることがあるアレルギー反応です。怖いのは生命を脅かすほど重症化することもあり、油断できない病気です。そして、誰もがかかる危険性があり、注意が必要です。

■蜂や食べ物などでアレルギーのある人は要注意!

 アナフィラキシーショックと聞いて、そばアレルギーの人や蜂毒アレルギーの人を思い出す人は多いのではないでしょうか。

 そばや蜂毒アレルギーの人は反応時間が早く、蜂にさされて、あるいはそばを口に入れて短時間で症状が出て、場合によってはアナフィラキシーショックを起こし、時には生命の危険性さえあります。

 アナフィラキシーショックとは食物や薬剤などが体の中に入ってから短時間で起きる強いアレルギー反応を指しています。

 薬や蜂毒は直接体内に入るので、胃や腸で消化され吸収されるまでに時間がかかる食べ物よりも症状が出るのが早いとも言われています。

 アナフィラキシーの原因は食べ物が最も多いといわれ、蜂などの昆虫や薬物にも要注意です。また運動、ストレスも原因のひとつと言われています。

 食物ではそば、小麦、ピーナッツ、鶏卵、牛乳などが原因に多く、乳幼児から大人まで幅広い世代がなる危険性があります。また、食べた直後は無症状なのに、食べた後、約4時間以内に運動すると、症状が出てくる「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」というのもあり、その場はなんともなくても安心はできません。

■生命の危機もあり、症状が出たら即、医療機関へ

 原因と疑われるようなモノを食べたり、飲んだり、触れたりした後に症状が出ます。それは、数分後から数時間後まで幅があります。

 じんま疹などの「皮膚症状」、腹痛や嘔吐などの「消化器症状」、息苦しさなどの「呼吸器症状」などが急に起こったら要注意です。なかには、急激な血圧低下で意識を失ったり、呼びかけに反応しなくなったり…。

 これらの症状が見られたらアナフィラキシーショックを疑ってもいいでしょう。おかしいなと思ったら、素人判断せず、すぐに救急車を呼びましょう。

■治療法は?ならないように予防することが一番!

 治療法はアナフィラキシーの重症度によって異なります。

 全身の状態のチェックをした後、じんましんに対しては抗アレルギー薬の内服、咳症状に対しては気管支拡張薬の吸入などを行ったりします。状態によってはアドレナリン自己注射薬などを用いることもあります。

 アナフィラキシーショックを起こさないためには、予防を心がけてください。食べ物の場合、原因となる食べ物(アレルゲン)の摂取を回避することに尽きます。アレルギーかどうかわからないけれども、気になる食べ物があれば、専門機関でアレルゲン検査を受けておくのも一つです。

 薬も同様です。また、蜂に刺されたことのある人は、蜂毒アレルギーかどうかを調べてもらっておいた方が安心ですね。

 アナフィラキシーショックを起こした浜崎あゆみさんは11月4日にSNSで足首骨折を公表。詳しいことは分かりませんが、薬を服用し、有観客のライブに臨んだのが原因かもしれません。一時、意識不明の大変な状態だったとも聞いています。今は容体が安定しているとのことでほっとしました。

◆尾原 徹司 東京医科大学卒業。東京女子医科大学消化器病センターを経て、神戸鐘紡病院消化器科に赴任。昭和57(1982)年に独立し、医療法人社団つかさ会「尾原病院」(神戸市須磨区妙法寺荒打/神戸市営地下鉄西神山手線妙法寺駅徒歩3分)院長に。

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