【松本浩彦医師】いつも通り盛りつけた料理を全て2割残す…「胃袋ダイエット」トレーニング法とは

 減食トレーニングで胃袋が伸びないように鍛え直す。40キロの大減量も、5キロのプチ・ダイエットも、やり方も努力も時間もみな同じ「胃袋ダイエット」法です。今日から半年間、私の提唱する減食トレーニングに取り組んで、一緒に胃袋ダイエットを始めましょう。ただし、取り組む際には、自己流の工夫はせずに、以下のことを忠実に実行してください。

 脂肪分や炭水化物を減らすとか、野菜を多く摂るなど、よけいなことを考えてはいけません。間食はもちろんNG。三度三度の食事をきちんと摂って、食べる量をすべて2割残します。その際、目に見える形で始めるのがポイントです。主食、おかず、汁物、デザート、お茶、お酒、胃に入る全てのものを普通に盛りつけ、全て2割残します。

 そして、残った料理は勇気を持って捨てて下さい。毎回とは言いません。最初の数回でイイのです。残した食事を目で見て、これまでこれを無駄に胃袋に詰め込んでいたと認識して下さい。外食もすべて2割残します。他人の目もある中で、ご馳走を残すのは容易ではありません。そのためにまず、家でも残った食事を捨て、未練を断ち切るクセをつけるのです。

 ダイエットの目標は痩(や)せることではありません。大切なことは「食」の執着を捨てること。人生観を変えること。病院に行けば何か良い痩せ薬があって、医学の力で楽に痩せさせてもらえるなんていう、他力本願は捨てて下さい。

 逆説的ですが、ダイエットなんかしちゃダメなのです。減量を目的にするから、いびつなダイエットになったり、リバウンドするのです。重要なことは食事の「質」より「量」を減らすこと。これが私の考え出した「胃袋ダイエット」の原理なのです。

◆筆者プロフィール 松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

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