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【松本浩彦医師】今年はインフルエンザ患者が減る?画期的な新薬発売

塩野義製薬が発売したインフルエンザの治療薬「ゾフルーザ」(提供・共同通信社)
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 「ゾフルーザ」という新薬が発売されました。ドラクエの呪文みたいな名前ですが、これまであった4種類の薬とは作用機序の異なる画期的なインフルエンザの特効薬で、感染が確認されたら一回だけ服用する飲み薬です。

 朝夕5日間とか点滴1~2回とかではなく、一度内服するだけで素早く効果を発揮し、あとは安静を保てば、病期も1日以上短縮すると思われます。

 私が医者になった頃は、1週間以上の高熱が続いて、自身の免疫力でウイルスを駆除して、そのあと消耗した体力が戻るのに3週間はかかかりました。インフルエンザにかかったら最後、あぁこの人、1カ月は無理だな、という病気でした。

 今では当たり前の簡易検査キットができるまで、医者はインフルエンザを顔つきで診断していました。「インフル顔貌」と呼ばれ、頬が赤く、眼がトロンとしている、生気がないなど、特徴的な顔つきで、私の世代の医者なら、だいたい顔を見たらインフルエンザを当てることができます。今の時代、自慢にはなりませんが。

 ゾフルーザは今年から発売された薬ですので、実際の臨床現場でどれだけ効果があるかは未知数ですが、カタログ通りなら、まだ治りきっていないまま外に出て、ウイルスをまき散らす人も減るでしょうし、家庭内感染も減ると思います。とすれば、今冬はインフルエンザの患者数自体が減ることも期待できるのです。

 インフルエンザの治療は時間との戦いです。少しでも早く治療を始めれば、それだけ楽に、早く治ります。「しんどくて病院に来られなかった」は、最も避けるべきことで、私は常々「這ってでも病院に来てください」と患者さんに伝えてます。

 ◆筆者プロフィール 松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

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