5連敗を喫したロッテ・吉井理人監督が見せたブレない“おとこ気”を激写!

 ブレない“おとこ気”が漂う。5連敗を喫したロッテ・吉井理人監督は敗因を認めるかのように、スタンドに向かって頭を下げる=24日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
 選手が一人残らず引き揚げた後、ベンチから出て帽子を取って頭を下げるロッテ・吉井理人監督=24日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
 敗戦後のベンチに残り、選手が一人残らず引き揚げるのを待つロッテ・吉井理人監督(右奥)=24日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
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 「千葉ロッテマリーンズ6-7福岡ソフトバンクホークス」(24日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロマンスグレーに、おとこ気が漂っていた。5連敗を喫し、ベンチから出て頭を下げたロッテ・吉井理人監督(58)だ。

 24日のロッテ-ソフトバンク24回戦(ZOZOマリン)の試合後だった。選手が肩を落としながら引き揚げる中、厳しい視線が注がれるベンチに、とどまっていた。いつもなら早々に引き揚げ、報道陣の取材に応じるのだが、この日は違った。異変を感じた私は、ベンチに隣接するカメラマン席からレンズを向けた。

 選手が一人残らず引き揚げると、ベンチから出て帽子を取り、敗因を認めるかのように、スタンドに向かって頭を下げた。先発予定の佐々木朗が発熱で特例抹消。代役としてマウンドに送ったプロ初先発の横山陸人が、初回に5点を奪われた。

 クリーンナップに柳田、近藤、中村と左打者が続くソフトバンク打線には左投手を先発させる選択肢もあっただろう。2番手の鈴木は2回から登板し3回1失点の好リリーフを見せた。4回以降は5人の投手リレーで1失点に抑え、最終回はサヨナラのランナーが出る展開まで追い上げただけに、初回の5失点が敗因となったことは否めない。

 横山を先発させたのは、期待する若手投手にCS争いを経験させたいという思いが強かったからだろう。「今日をチャンスに変える」というチームスローガンを掲げている。佐々木朗の離脱というピンチをチャンスに変えるために、若手の育成を主眼に置いた“抜てき”を敢行したにちがいない。

 5連敗を喫し、3位のソフトバンクに同率2位に並ばれたが、敗因を認め、選手の成長に期待する、ぶれない“おとこ気”が、カクテル光線に照らされていた。(デイリースポーツ・開出牧)

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