劇的トライ!?ロッテ・鳥谷が ラグビーのような華麗なステップでサヨナラ生還

延長10回2死一、二塁、ソフトバンク・椎野新の暴投で二塁からサヨナラのホームへ走るロッテの代走・鳥谷敬。タッチをかわすためにラグビーのバックスのような華麗なステップを見せる=20日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
延長10回2死一、二塁、暴投で二塁からサヨナラのホームを狙うロッテ・鳥谷敬(左)。ソフトバンク・椎野(右)のタッチをかわすためにフェアゾーンからホームへヘッドスライディング=20日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
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 ナイストライ!ラグビーファンならそう叫んでいただろう。華麗なステップでサヨナラのホームにヘッドスライディングをしたのは、ロッテ・鳥谷敬内野手(39)である。

 20日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ対ソフトバンク6回戦の延長十回裏2死一、二塁の一打サヨナラの場面だった。

 代打・佐藤の打席時に、ソフトバンク・椎野が暴投。二塁ランナーの代走・鳥谷が三塁ベースを蹴ってホームへ走る背中が、ファインダー越しに見えた。

 ホームまで数メートルのところでファウルゾーンからフェアゾーンに進路を変え、華麗なステップで再びホームへ方向転換し、ベースカバーでホームベースの右サイドにいた椎野のタッチをかわしながら劇的なサヨナラのヘッドスライディング。その一連の動きは、タックルをかわしながらゴール隅にトライを決めるラグビーのバックスのようだった。

 三塁ベースを回って遠心力に逆らわずそのままホームへ走っていたら、アウトになっていただろう。ベテランの冷静な状況判断と走塁技術が生んだサヨナラ劇だった。

 試合前の練習で黙々と走塁練習をしているベテラン鳥谷の姿が脳裏に浮かんだ。バンザイしながらベンチを飛び出すナイン。ソフトバンクに並んで首位となった歓喜の輪の中で、背番号00がひときわ、輝いていた。(デイリースポーツ・開出牧)

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