主役は織田信成? さすが氷上のお殿様!見事なエンターテイナー

 観客のスタンディングオーベーションを背に“YMCA”ポーズの織田信成=さいたまスーパーアリーナ(撮影・金田祐二)
優勝が決まり、ガッツポーズの織田信成(右端)=さいたまスーパーアリーナ(撮影・金田祐二)
織田信成に仰いでもらい笑顔の宇野昌麿=さいたまスーパーアリーナ(撮影・金田祐二)
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 フィギュアスケートのジャパンオープンが6日、さいたまスーパーアリーナで行われ、2013年に引退しプロスケーターに転身した織田信成さんが、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら世界3位の演技を見せ、日本の優勝に貢献した。

 現役選手に見劣りしない圧巻の演技を披露した織田さんだが、私が注目したのは、大会を通して見せた演技以外のパフォーマンスだった。

 演技を終えた選手を出迎え、上着を着せてあげる。そして、タオルを使って仰ぐ。あがってきた選手は恥ずかしそうにしながらも、うれしそうに先輩からの“おもてなし”を受ける。モニターに映るそんなシーンに会場は温かい歓声を送った。

 結果発表のときも、他の選手の先頭に立って喜び、会場を盛り上げる。

 宇野昌麿、ザギトワらの素晴らしい演技、日本チームの優勝で大成功の大会だった。しかし個人的にMVPを1人挙げるなら、現役顔負けの演技、大会を通して会場を盛り上げたパフォーマンスをみせた織田さんだ。写真を撮りながらこの大会を大いに楽しませてもらった。さすが氷上のお殿様!見事なエンターテイナーっぷりでした。(写真と文・金田祐二)

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