【野球】阪神・工藤 2年目での進化の理由 坂本&岩崎が証言する「制球改善」と「メンタル成長」

 阪神の工藤泰成投手(24)は、29日現在で9試合連続無失点をマークするなど、防御率1・21とリリーフ陣の中で存在感を放っている。2年目の進化について本人、さらには昨年から受けてきた捕手の坂本や今季キャッチボールのパートナーを務める岩崎が証言。好調の要因に三つの視点から迫った。

 今年の工藤はなにが変わったのか。まずは制球面の改善が数字に表れている。昨季は16回1/3で14四死球。今季はここまで21試合22回1/3を投げて5四球と、コントロールに苦しんでいないことは明らかだ。

 技術面でなにか変化があったのか。尋ねると「特に変えたことはないです」と話す。なによりも大きいのはメンタル面での成長だ。ルーキーイヤーだった昨年の経験を元に、対打者により集中できているという。「バッターをよく見れるようになった。そこで落ち着きが生まれてると思います」。昨季は考えることも多く、矢印が自らに向いてしまう登板もあった。

 同様の証言をするのが、昨年から球を受けてきた坂本だ。「どんどん(ストライク)ゾーンの中で勝負できているのが、要因だと思う。マウンド上で相手と戦う時間が増えている」。しっかりと整理した中で投球できていることが、結果につながっていると分析した。

 ストライク先行で投げられている要因に変化球の存在もある。今季はカットボールで、カウントを整えることができている。160キロを超える直球が最大の魅力だが、それを生かすためにも大事なボール。打者に的を絞らせないことにもつながり「いろんな引き出しが増えている」と本人も手応えを口にした。

 成長を感じ取っているのは大先輩もだ。今季はキャッチボールの相手をしている岩崎。工藤について「まだまだ伸びしろはある」と前置きした上で「バランスはいいし、コントロールのばらつきが減っている」と評価。「自信を持ってマウンドでも(力を)出せていると思う」と語った。

 一方で経験豊富な左腕だからこそ、目線を先に向けることが重要だと話す。「今年は(状態が)いいけど、あれ?ってなった時にどう戻すかが大事。自分を知るってことですよね」。課題を修正するのも日々の練習。異変があれば、すぐに指摘してくれる心強い先輩が、チームにはいる。

 工藤も決して浮かれた様子はない。「良くはなってますけど、これで満足したらいけないので。向上心は忘れずにやりたい」。虎のブルペンを担っていく豪腕は、まだまだ発展途上。あくなき探究心を胸に成長を続けていく。(デイリースポーツ阪神担当・滋野航太)

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