【スポーツ】佐藤綾乃のスケート人生を支えた高木美帆の存在 追い続けた憧れの先輩に感謝
デイリースポーツ記者が独自目線で注目した人物、スポーツなどを掘り下げる新企画「クローズアップ」(随時掲載)。今回はまだ記憶に新しいミラノ・コルティナ五輪のメダリストを取り上げた。スピードスケート女子団体追い抜きで銅メダルを獲得した高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=と佐藤綾乃(29)=ANA=の関係性に迫る。現役引退を表明した先輩・高木への佐藤の思いとは。
佐藤のスケート人生に、高木の存在は欠かせなかった。今回の世界選手権では高木のラストレースに声援を送った。
「声を出し続けられる限り、菜那さんと押切さんと、最後はそのメンバーで応援したいという気持ちが強くあった。すごく良いレースを見せていただきました」
憧れの先輩の集大成は、18年平昌五輪の団体追い抜きで金メダルを獲得した高木菜那さん、押切美沙紀さんと全力で応援した。高木は銅メダル。「メダルを取ってほしいなって思っていたので、いろんな感情があった中での応援だったけど、すごく楽しませてもらった」と感無量だった。
高木とは団体追い抜きでともに戦い、五輪金メダルを目指す「チーム・ゴールド」で同じ目標に向かって突き進んできた。ミラノ・コルティナ五輪では銅メダルを獲得し、3大会連続メダル。「世界のトップを目指すにあたって、なくてはならない存在の選手だった」と、苦しい時はいつも道しるべになってくれた。
個人種目で成長できたのも「美帆さんがいたから」だと言う。今回の世界選手権では、高木と同じオールラウンド部門に出場して9位。ミラノ・コルティナ五輪限りで、五輪挑戦は最後にする考えを明かしていたが、「1500メートル、3000メートルも、ここ最近の中でもすごく良いレースができた。希望ももちろん感じた」と来季以降への手応えも感じた。
「パシュートを始めてから美帆さんとやらなかったことはほとんどない。常に隣にいてくれたのが美帆さんだった。ずっと私の前を、どんな形でも走り続けてくれていた選手。いろんな意味があるんですけど、そういうふうに思います」
気づけば、自身のスケート人生をずっと支えてくれていた。追い続けてきた大きな背中に、感謝を込めた。(デイリースポーツ・南香穂)




