【スポーツ】バレー女子日本代表・和田由紀子 チームトップレベルを誇るスイングスピードの原点

 日本代表・和田由紀子
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 バレーボール女子日本代表は現在、タイで行われている世界選手権で奮闘中。3日のオランダとの準々決勝では、大逆転勝利で15年ぶりの4強入りを果たした。その中でも、ひときわ存在感を放ったのは和田由紀子(23)=NEC川崎。速いスイングスピードで、広角に打ち分ける強烈アタックが武器だ。チームトップレベルを誇るスイングスピードをつくった中学時代の原点とは。

 23歳の快進撃が止まらない。和田は準々決勝のオランダ戦でチーム最多27得点。サービスエースを4本も決める大活躍で、大逆転勝利の立役者となった。

 7月に行われたネーションズリーグでも、チームトップで全体4位の223点をマーク。「少し苦しい状況の時にも、もう一回、自分たちを信じて、今までやってきた、積み上げてきた経験を出し切れるように」と意気込み、世界の舞台で躍動を続けている。

 速いスイングスピードが武器。その原点をつくったのが「中学の時のスイング練習」で、「(現在の)打ち方はそこから来ている」と語る。

 そのトレーニングでは「野球のピッチャーの投げ方」を参考にしていたという。肩を引いてテイクバックをつくり、思い切り腕を振り下ろす動きは、投手と通ずる部分がある。練習では「ジャンプをせずに、タオルを持ってピッチャーの投げ方をやる」といい、いわゆるシャドーピッチングを行うことで、体の使い方をたたき込んできた。

 中学時代にこの練習を、スパイク練習の前に約15分間、チームメートと行うのがルーティンだった。「(体の使い方の)理解は深まったと思います」と、今もしっかりと生きている。

 メダルまではあと1勝だ。「目標は個人としてもメダルを取りに行くこと」ときっぱりと宣言して海を渡った。培ってきた力を発揮し、新生ジャパンを歓喜に導く。(デイリースポーツ・南香穂)

 ◇和田由紀子(わだ・ゆきこ) 2002年1月8日、京都府出身。アウトサイドヒッター。いとこの影響でバレーボールを始める。京都橘高から大阪Mに入団。23年には日本代表に初選出された。24年7月にNEC川崎に移籍。同年8月にはパリ五輪代表として戦った。174センチ。最高到達点293センチ。A型。コートネームはユッコ。

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