【野球】ロッテ・安田が2軍でつかんだきっかけとは 17年ドラフト“高校BIG3”ライバルへの思い

 ロッテ・安田尚憲内野手(26)が奮闘を続けている。今季は4月に2軍降格も、5月15日の昇格後は結果を残してきた。2軍で見直した打撃や、同学年のヤクルト・村上や日本ハム・清宮幸に対する思いに迫る。

  ◇   ◇    

 圧巻の打撃だった。5月26日のオリックス戦(ゾゾ)の五回、4番に入った安田は九里に対してカウント0-2と追い込まれながらも、内角低めに食い込む128キロカットボールを右翼線に運ぶ二塁打とした。

 芯に当たればファウル、バットの根元に当たれば内野ゴロになるようなコースを、鋭いスイングで完璧に捉えた。「どうやって打ったかよくわかんないんですけど」と苦笑い。後に映像で確認。「いい感じでした。内から打てて残れた」と解説する。その試合ではさらに安打性の当たりが3本、好守や野手の正面を突くなどツキはなかったが、状態の良さを伺わせた。

 8年目を迎えた今季は開幕1軍スタート。だが、帯同わずか3試合、守備固めで2試合出場し、1打席与えられただけで4月2日に2軍に降格した。「悔しさももちろんありましたし、ふがいなさももちろんありましたし。空回ったりした部分もありました」と振り返る。

 2軍でも一時期は結果が出なかった。4月16日の楽天戦から5月4日のヤクルト戦まで36打数2安打と低迷。その間、堀2軍打撃コーチの指導のもと、打撃を見直した。「あんまり引っかけないようにっていうことを練習からやってきて。センターから逆方向を意識しています。堀さんにそういった感じで言われて、ティーから意識してきました」と明かす。

 途中出場した5月7日のイースタン・西武戦で放った二塁打をきっかけに5試合13打数7安打、打率・538、2打点、1本塁打と結果を残して、同15日に1軍昇格を果たした。「ファーム最後の1週間2週間ぐらいはいい感じで打ててたので、そこを継続できてるっていうところと、あんまり強引になりすぎずに打席に立ててるってのはいいのかな」と言う。

 昇格後はスタメン4試合で13打数5安打と結果を残し、5月23日の西武戦からは主に4番に座る。「今はそこまで打順は意識せずに、本当にポジションつかめるようなところ。毎日毎日、1試合1試合が勝負だと思う」と気を引き締める。

 ヤクルト・村上、日本ハム・清宮幸とともに“高校BIG3”と称され、17年ドラフト1位で入団。「やっぱり悔しさもありました。村上はもうずっと前からすごかったですし、同じリーグの清宮も去年も今年も活躍してるので。はい。負けないように頑張りたい」と語気を強めた。

 「今が大事だと思うので。しっかりとやっていきたい」。出遅れてスタートした8年目。1試合1試合。1歩1歩。結果を残してライバルとの差を詰めていく。

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