【野球】元阪神ドラ1の巨人・馬場 2軍キャンプから巻き返しのテーマとは 今季で迎える30歳「今年に懸ける思いある」

 阪神から23年度現役ドラフトで巨人に移籍した馬場皐輔投手(29)は、2軍スタートとなった今キャンプに危機感を持って臨んでいる。移籍1年目の昨季、チームはリーグ優勝を果たすも、1軍登板は1試合のみ。捲土(けんど)重来を期す中での取り組みを聞いた。

 最強寒波が訪れた4日の宮崎。強風が吹き込むブルペンで、馬場皐輔投手は課題と向き合った。プレートに対して垂直の線を引き、踏み出す足の位置を何度も確認。力強い直球に納得顔を見せたり、変化球が決まらず悔しそうな表情を見せたり…。2軍キャンプからの巻き返しへ試行錯誤を重ねる。

 テーマは「ライン出し」だ。「去年から足が外に開きやすくなって力が逃げていたので」と本塁方向に真っすぐ左足を踏み出せるよう修正中。プレートを踏む位置も、三塁側から真ん中に変更した。「ストレートがしっかりアウトローに決まるように」と繰り返し感覚を染み込ませる。

 求めるのは安定感。「三者凡退を大事にしていきたい。被安打率が多かったので、中継ぎとしては毎回ランナーを出しているようじゃ不安要素がある」。信頼を勝ち取るためにアピールする立場ではあるものの、現在は土台作りに注力している。

 「ライン出し、真っすぐの質、クイックモーションとかを1回見直して。今は実戦モードというよりも、基本を固めることを大事にしています」。3月から本格的に始まる実戦期間までに課題をクリアするべく、一から投球の質を高めている段階だ。

 阪神の2017年度ドラフト1位右腕。現役ドラフトで昨季からライバル球団でプレーする形となったが、環境にはすっかりなじむことができたという。くしくも、昨年の現役ドラフトでは畠が巨人から阪神へ。2019年に派遣された台湾でのウインターリーグで交流があったといい「仲良かったですよ。移籍になる時もいろいろしゃべりました」と明かした。

 ただ、移籍1年目の昨季はプロ入り後最少の登板1試合と悔しい結果に終わった。30歳を迎える今季。心に期するものがある。「危機感は増していますね。今年に懸ける思いはありますし、この1年、大事にしていきたい」。21年には自己最多44試合に登板した経験がある。再び1軍マウンドで躍動するべく、まだ肌寒い南国の地からはい上がる。(デイリースポーツ・間宮涼)

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