【野球】開幕ダッシュに失敗した意外なバッターは誰?昨季首位打者がまさかの0割台 三冠王もノーアーチ

 プロ野球は開幕から約2週間が経過し、9日から各球団が4カード目の対戦を迎える。ここまでの結果を見ると、昨季好成績を残した打者が予想外に苦しんでいたり、逆に新星が開幕ダッシュを決めるという結果となっている。

 苦しんでいる打者のひとりが、昨季パ・リーグ首位打者に輝いたオリックス・頓宮。ここまで7試合の出場で、21打数1安打の打率・048、0本塁打、0打点。チームをリーグ4連覇に導く主軸と期待される27歳がまさかの大不振だ。

 2022年にパ・リーグ最多安打を獲得した楽天・島内も、・045、0本塁打、1打点で規定打席到達者の中で最下位に位置する。また、ソフトバンク・栗原も・129、0本塁打、3打点、楽天・浅村も・138、0本塁打、2打点、オリックス・森も・152、0本塁打、3打点、ソフトバンク・山川も・176、1本塁打、5打点と本調子とは程遠い数字になっている。

 セ・リーグでは、5、6日のヤクルト戦で2試合連続決勝弾を放つなどインパクトを残している阪神・佐藤輝だが、打率・147、2本塁打、4打点と波が大きい。ヤクルト・村上は打率こそ・259だが、開幕から8試合を経過して0本塁打、0打点と、2022年の三冠王が走者を本塁へ迎え入れる4番としての働きを見せられていない。また、広島の坂倉も打率・160、0本塁打、2打点と、好打者にしては低い数字となっている。

 一方、好スタートを決めた選手の代表格が、現在パ・リーグ首位打者の日本ハム・田宮。強肩強打を売りとする高卒6年目捕手は初の開幕スタメンを飾ると、打率・458、0本塁打、2打点とチームをけん引。ソフトバンク・柳田も打率がリーグ3位の・367、同2位タイの1本塁打、リーグトップの9打点と好スタートを決めた。

 セ・リーグではヤクルト・サンタナが打率・370、8打点でリーグ2冠。巨人・岡本和も・364、1本塁打、6打点と昨年まで2年連続Bクラスに沈んだチームの主砲として立派な数字を残し、楽天から移籍してきたヤクルト・西川も全8試合に出場して打率・360、0本塁打、5打点と新天地で幸先の良いスタートを決めた。

 また、規定打席に2打席足りていないが、DeNA・関根が打率・440。直近2試合こそ無安打に終わっているが、昨年オフのメキシコ・ウインターリーグで首位打者に輝いた11年目の中堅が、首位を走るチームを引っ張っている。

 打数が少ない現状では、1本の安打、1打席の凡退で打率が大きく上下動する。プロ野球界では、古くから一回りしてからが本当の勝負とも言われる。それでも、ビジョンに映し出される自分の成績は、精神安定剤にも不安を駆り立てる材料にもなるだけに、調子のいい打者は好調をキープし、スタートダッシュに失敗した打者は、少しでも早く本来の姿を取り戻したいところだ。(デイリースポーツ・鈴木健一)

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